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吉木りさの「熱血ラグビー講座」ラグビー用語を覚えよう
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.09.19 06:00 最終更新日:2021.08.20 13:40
“スポーツ史に残る番狂わせ” といわれた2015年W杯の「日本×南アフリカ戦」。そのときNHKの中継番組にゲスト出演したことからラグビーの魅力にハマり、いまではすっかり “通” になった、タレントの吉木りさ。
“りさ先生” に、「ラグビーの基本」を伝授してもらおう! 今回は、ラグビー用語編だ。
「自国開催のW杯とはいえ、やはりテレビ観戦をする人がほとんどだと思います。そんなとき気になるのが、実況アナが発するラグビー用語ですよね。なんとなくわかるんですけど、意味を理解していれば、気持ちの入り方もグッと深まりますよ」
ラグビー中継を見ているると、「○○キック」という言葉がよく出てくるが……。
「違いをざっくり覚えておきましょう。まずは蹴り方の違い。
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・『ドロップキック』/一度地面にバウンドさせたボールを蹴る。ドロップゴールのほかに、試合開始のキックオフやトライ後の試合再開も、ドロップキックで始める
・『プレースキック』/ “五郎丸ポーズ” で一躍有名になった、固定されたボールを蹴るキック。今回のW杯では、スタンドオフの田村優選手がプレースキッカーを務める
・『パントキック』/ボールを手から放して、地面につくまでに蹴る。ボールを高く蹴り上げて、落下地点で相手と競り合う『ハイパント』は、試合中に何度も出てくる
次は、キック内容の違いについて。
・『ゴールキック』/トライした地点の延長線上から、ゴールポストの間を狙う。プレースキックがほとんどだが、ドロップキックでもOK。別名『コンバージョンキック』
・『タッチキック』/タッチラインの外に蹴り出すキック。ピッチ内にバウンドして外に出れば、出た地点から相手ボールのラインアウトになるが、直接タッチを割る『ダイレクトタッチ』は、蹴った地点に戻ってラインアウトになってしまうキックの精度が、試合の流れを左右しますよ!」
セットプレーのスクラムと違い、プレーの流れのなかで選手が密集してボールを奪い合う攻防戦が展開されることがある。
「以下のような場面では、ギリギリのせめぎ合いに力が入ります。
・『モール』/選手が立ったままボールを持っている状態
・『ラック』/タックル後にボールが地面にある状態
実況アナが『さあ、22mラインを突破しました』なんて声を張ることがありますね。『22mライン』とは、ゴールラインから22mの地点に引かれている白いラインです。
この線を境に細かいルールもあるんですが、そんなことよりここを越えるとトライが見えてくるので、必死の攻防が繰り広げられると考えておけばいいと思います。テレビの前でも身を乗り出し、手に汗握って応援しましょう」
さらに、こんな言葉が出てきたときも見どころだ。
「『アドバンテージ』は、守備側が反則をしても、試合の流れが攻撃側に有利だとレフリーが判断した場合、そのままプレーを続行させることです。
その後、攻撃が得点に結びつかなくても、アドバンテージが発生した地点から、マイボールでの試合再開になるため、攻撃側はキックパスやドロップゴールといった思い切った作戦に出やすい。すごいプレーが出るのは、だいたいアドバンテージ中。ドキドキなんです」
それから、人気ドラマのタイトルにもなった、あの用語だ。
「『ノーサイド』は、試合終了のことです。合図のホイッスルが吹かれた瞬間、激しくぶつかり合っていた両チームが、敵も味方もなくお互いの健闘をたたえ合うのがラグビーです。
“ノーサイドの精神” は、私たちも見習うことができると思います。そうすれば世の中はもっとよくなりますね」
よしきりさ
1987年7月27日生まれ 千葉県出身 グラビアアイドル、歌手、女優、バラエティタレントとして幅広く活躍。2017年11月22日(いい夫婦の日)に、俳優の和田正人と結婚。2019年6月、第一子妊娠を発表した
写真&構成・ヤマザキ
スタイリスト・濱田恵
ヘアメイク・里美(竹邑事務所)
(週刊FLASH 2019年10月1日号)