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千賀滉大投手、令和初のノーヒットノーランを振り返る
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.10.17 06:00 最終更新日:2019.10.17 06:00
「回が進むにつれ、ベンチで話しかけてくる人が来なくなった。おもしろかったです」
9月6日の福岡ソフトバンク対千葉ロッテ戦。ソフトバンクのナインが異常な緊張感でプレーするなか、プロ野球史上80人めのノーヒットノーランを達成した千賀滉大は、冷静に戦況を分析していた。
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「5回にノーヒットだと気づいたのですが、1点差で一発が出たら同点だったので、そっちを意識していました」
8回を迎えると、「初めて意識をして」ギアを上げた。
「ここから本気だと。さらに話しかけてくる選手はいなくなったけど、(捕手の甲斐)拓也だけは隣にいてくれました」
2人は同じ、育成出身。この日の決勝打を放ったのも甲斐だった。2人は運命に導かれていたのか、試合当日の朝、甲斐から「今日はお前のために頑張るから、お前も俺のために頑張れ」というLINEが来ていたという。ここ数試合は、互いに不甲斐ない内容だったからだ。
「単純に『令和初』だったことは嬉しい。時代の始まりですから。でも危なかった。1週間後には、中日の大野雄大さんにやられていたんで(笑)」
(週刊FLASH 2019年10月22・29日号)