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箱根駅伝、見どころは「靴」7割が選ぶナイキに挑むアディダス

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.01.01 11:00 最終更新日:2020.01.01 11:00

箱根駅伝、見どころは「靴」7割が選ぶナイキに挑むアディダス

青学・原監督の自校予想

 

 川内優輝のそっくりさん・M高史(駒澤大OB)と、設楽悠太のものまね芸人・ポップライン萩原拓也@もしか設楽(神奈川大OB)。陸上ランナーとして箱根駅伝を目指した2人が、2020年の「第96回 箱根駅伝(以下・箱根)」の優勝予想&見どころを語り尽くす――。

 

 前回の第95回大会は、“絶対王者” 青山学院大の連覇が4回で止まった。代わって総合優勝を成し遂げたのが東海大だった。今シーズンは、“学生三大駅伝” といわれるうち、「出雲駅伝(以下・出雲)」を國學院大が制し、「全日本大学駅伝(以下・全日本)」を東海大が制するなど、「戦国時代」の様相を呈している。

 

 

 加えて、前回の箱根で往路優勝した東洋大、再び頂点を目指す青山学院大、古豪・駒澤大を含めた5校が “5強” とされているが……。

 

もしか設楽(以下・設楽)「絶対的なチームがないだけに、今回の箱根はおもしろいレースになりそう」

 

M高史(以下・高史)「5強に加えて、帝京大や東京国際大も力をつけてきて、本当にどこが勝ってもおかしくない。

 

 ただ、あえて本命を挙げるなら東海大。鬼塚(翔太)くんや館澤(亨次)くん、阪口(竜平)くんら、入学時から注目を集めてきた “黄金世代” が4年生になり、選手層の厚さもある」

 

設楽「僕の本命は東洋大。本人(設楽悠太)の母校ですからね(笑)。今回の箱根では、ちょっと前の青学みたいな、『誰が2区(エース区間)を走っても大丈夫』という選手を、10人揃えているようなチームはない。

 

 そんななか、東洋大は相澤(晃・4年)くんというスーパーエースが快走すれば、そのまま勢いに乗っちゃうんじゃないかと。学生はエースが走ると、みんなが乗ってきますから。

 

 タスキっておもしろくて、気持ちが伝染するんです。だから逆にひとりがこけると、それがどんどん続いていく怖さもあります」

 

高史「タスキを受け渡す場面は必見です」

 

設楽「少し遅れただけなのに『ゴメン』って顔で繋がれると、どうしても次の選手が焦っちゃう。だからなのか、たまに走りはダメなのに、『イェーイ!』って感じで、ガッツポーズしてタスキを渡している選手もいますからね(笑)」

 

高史「区間7位くらいなのにね(笑)。青学とかは、比較的笑顔で渡してないですか?」

 

設楽「あれは作戦。『調子悪くても笑顔』っていう(笑)」

 

高史「あと、箱根の前は、本番に合わせた練習をチーム全体でやっているので、ひとり調子が悪いと、チーム全体のコンディションが噛み合ってない可能性がある」

 

設楽「そういう点でいうと、1区を見て、どこが勝つかを予想するのはおもしろいと思います。タスキをどう渡しているか? 自信満々? 笑顔? それとも泣いてるのか?(笑)」

 

高史「持ちタイムだけじゃ測れないから、箱根はおもしろい」

 

設楽「対抗は、堅いけど東海大」

 

高史「僕は東洋大……と言いたいところですが、母校にはどうしても愛情があるので、駒澤大ということで」

 

設楽「『ということで」ってどういう意味?(笑)」

 

高史「今回の駒澤大は、全日本で区間賞を獲ったスーパールーキーの田澤(廉)くんもいますからね。それに、『男だろ!』の名セリフで選手を鼓舞しつづける大八木弘明監督も、『熱い方』ですから(苦笑)」

 

設楽「『熱い方』って、だいぶオブラートに包んでいるけど。大八木監督は妙に日焼けしていて、正直怖い! 僕は神奈川大だったけど、すれ違うのもイヤだった(笑)」

 

高史「いまは、駒澤大の陸上競技部の新入生歓迎コンパで、僕ら2人で余興をやらせてもらっているじゃないですか!」

 

設楽「最初に誘われたときは、『えっ?』って思ったけど、大八木監督は、僕らのネタにも大爆笑してくれるんです」

 

高史「ダークホースは?」

 

設楽「やっぱり、母校の神奈川大。予選会は2位通過だけど、神奈川大は長距離に強い。出雲が6区間で45.1km、全日本が8区間で106.8kmなのに対して、箱根は10区間で217.1km。最近は歯車がうまく噛み合ってないけど、ハマれば3位くらいは狙える力はある」

 

高史「神奈川大の練習は、たしかに『すごい』って噂だった」

 

設楽「僕が現役のときは、家から学校まで、アップで片道8km走って、朝練と本練習を含めたら、1日40kmから50km。それがほぼ毎日でしたから」

 

高史「僕は、予選会1位の東京国際大に注目しています。2人いる留学生は、ひとりしか走れないけど、日本人エースの伊藤(達彦・4年)くんは、全日本の2区で13人をごぼう抜きしています。1区を留学生、2区を伊藤くんが走ったら、一気にトップに出るかも。

 

 箱根は先頭に立つと、白バイのすぐ後ろを走れる。あれって気分いいし風も来ないし、展開次第では大波乱があるかも」

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