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ゴルフに批判的だった「張本勲」巨人でカモにされ態度一変
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.02.09 06:00 最終更新日:2020.02.09 06:00
『サンデーモーニング』(TBS系)のご意見番として「喝!」を連発し、辛口コメントはたちまち炎上。御年79歳の張本勲は、通算最多の3085安打504本塁打319盗塁を達成した、名選手だった。
現役時代の逸話は、記録だけでなく、記憶にも残るものが多い。当時を知る、スポーツ紙記者が語った。
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「張本さんには、『プロ野球選手たるもの、ゴルフをやったらダメ』という持論がありました。その真意を、こう話していました。
『ゴルフをやり始めると、朝早くからゴルフ場へ出かけて、長いラウンドをまわり、体を休ませる暇がない。シーズン中に体を酷使したのだから、オフに入ったら翌シーズンに備えて、体力維持トレーニングを続けながら、体を休ませることに専念しなくてはいけない。
あの大杉(勝男、東映の強打者)を見てごらんよ。ゴル
フをおぼえた途端、バッティングがまったくダメになった。打者のバットスウィングとゴルフスウィングとでは、腰の回転が異なる。ただし、投手はゴルフをやってもいい。なぜなら、投球動作の腰の回転と、ゴルフスウィングの腰の回転は一緒だから』」
さらに、「ゴルフなんか馬鹿じゃねぇか。止まったボールを打って、穴に入れるだけなんだから、誰にもできるだろ」とも語っていた張本。その言葉どおり、ゴルフを一切しなかった。ところが……。
「日拓時代か日ハム時代か、当時のオーナーが選手に『ゴルフをやろう』と誘ったことがあります。すると、それまで『ゴルフ禁止』を持論にしていた張本が、なんとゴルフクラブを持ってやってきた。あれには驚きましたね、言動不一致さにあきれ返った(笑)。
その後、巨人に移籍すると、今度はゴルフに夢中になります。でも巨人の選手は、みんなゴルフが上手い。毎度、張本さんはカモにされていました。
それが、よほど悔しかったのでしょう。『いつか見返してやる』という一心で、引退後ゴルフにのめり込むようになり、次第にメキメキと上達。解説者になる頃には、玄人なみの腕前になっていました。
ゴルフについては、かつて言っていたことと、やったことがまるで違いますが、そのギャップの激しさにも、張本さんらしい、負けん気の強さを感じます」