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東京五輪、新型肺炎と猛暑回避で「10月変更プラン」浮上中

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.02.12 06:00 最終更新日:2020.02.12 06:00

東京五輪、新型肺炎と猛暑回避で「10月変更プラン」浮上中

新国立競技場

 

 3月1日に開催される東京マラソン。ランナーは約3万8000人、沿道の応援は例年100万人以上という大イベントだ。もし、そこに新型コロナウイルスの感染者がいたら……。「医療ガバナンス研究所」理事長の上昌広氏に尋ねた。

 

「感染は拡大するでしょう。ただ、毎日の通勤通学ラッシュで、何千万人もが体を密着させて移動している。それと比較すれば、東京マラソンでの感染は誤差の範囲ですよ」

 

 東京マラソン財団は、「今後の自体の推移に応じ、対策を検討」と回答した。上氏は、日本国内での感染拡大に警鐘を鳴らす。

 

 

「中国人や中国からの帰国者と、接点を持たない感染者も発生している。すでに、日本も相当レベルに流行しています」

 

 大規模感染が起こっている中国では、3月に南京で開催予定だった「世界室内陸上選手権」が2021年に延期されるなど、スポーツイベントの中止、延期が相次いでいる。日本でもこのまま感染が拡大していけば、今夏の東京五輪の開催に影響が出る可能性も高い。

 

「五輪は延期したらいい」
 そう語るのは、スポーツ文化評論家の玉木正之氏(67)だ。

 

「『SARS(重症急性呼吸器症候群)』は、終息するのに8カ月。過去の例から考えると、新型コロナウイルスの感染がおさまるのは、8月くらいになるんです。『やっとピークが過ぎた』なんて時期に、五輪ができますか?  

 

 だったら、10月に開催延期したらいい。アメリカの放映権だなんだと言われていますが、これは不測の事態に対する安全対策です。商業主義のためだけに、反対なんてできないはず」

 

 玉木氏は、開催延期の思わぬメリットも挙げる。

 

「10月なら、猛暑を避けることもできる。マラソンも札幌から東京に戻すことできるかもしれない。組織委員会はIOCと協議するべき」

 

 猛暑と感染の二重苦になりかねない……。いまこそ、選手ファーストを。

 


(週刊FLASH 2020年2月25日号)

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