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元ロッテ・早坂圭介、営業マンに転身「結果が出ないなら辞表を!」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.02 06:00 最終更新日:2020.03.29 13:49
「肩書が違うだけで、結果を出さないといけないのは会社も同じ。結果が出せてないのに、もらっている給料は、なんのため? と意味がわからなくなります」
2002年、西岡剛とともに千葉ロッテマリーンズに入団した早坂圭介さんは現在、人材派遣会社『I.S.B』(横浜市)の営業マンとして働いている。
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現役時代は、俊足を生かしたプレーで活躍した。2009年には103試合に出場、12盗塁をマーク。イースタン・リーグでは盗塁王を受賞。だが、ケガなどにより思うような成績を残せず、2015年に引退した。
今後、どう生きていくか――。決めかねていた頃、現役時代から知り合いだった同社の福田幸雄会長に拾ってもらった。
「まずは社会勉強として、『お店をやってみろ』と言われたんです。『プロ野球選手は社会を知らないまま引退してしまうから』と。お金を出してもらい、『Baseball早坂』というバーを2017年の年始から翌年11月まで経営。2018年12月に今の会社に入りました」
店を経営するまで、ひとつの仕事に定着できない自分がいた。このままではいけないと、自らに問いかけた早坂さんが思い出したのは、大先輩たちに言われた一言だった。
「引退すると伝えたとき、福浦(和也)さんから言われたんです。『華やかなとき、いいときに周りに誰がいた? 圭介がどん底になったとき、周りに誰がいる? どん底のときに周りにいる人は大切な人だと思う。最後は義理人情だぞ』と。今でも大事にしていますし、死ぬまでこの言葉を持ち続けます。
ほかにも、サブローさんから「『一言! 子猿(こざる=現役時代のあだ名)、社会から逃げるなよ』と言われ、その言葉だけでも僕には重く感じた。こんな僕にも引退してから連絡をくれたり、食事に誘ってくれるだけで感謝です」
35歳で入社したのがネックで、仕事で焦ってイライラすることもあった。
「そんなとき、福浦さん、サブローさんの言葉で救われました。高校の同級生だった同僚が『飲みに行くぞ』と誘ってくれたり、出会いには恵まれていると感じます」
現役時代と同じ気持ちで、セカンドキャリアでも日々勝負の世界を送っている。
「営業で結果が出ないなら、辞表を出します!」
はやさかけいすけ
1984年6月19日生まれ 横浜商工高(現:横浜創学館高校)から千葉ロッテマリーンズへ。2002年にドラフト8位で入団、2015年に引退。通算成績は286試合に出場し、75安打、3本塁打、26盗塁