「お盆の帰省にすら『慎重に検討を』と言っている本人が、“3密” パーティを開くのかと、正直あきれました」
そう語るのは、8月5日に都内で開かれた、「西村やすとし君を囲む会」の出席者だ。
全国で新型コロナウイルスの感染者が再び増加するなか、陣頭指揮を取る西村康稔(やすとし)新型コロナウイルス感染症担当大臣(57)。その張本人が “3密” パーティとは、いったいどういうことなのか。
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「政治資金を集めるためのパーティです。会費は2万円で、当日は200人もの支援者が集まりました。
西村さんは、『感染者数が増加しているのはPCR検査の数が増えているから。二次感染は起きていない』と、自分の対応策に自信満々の様子でした。
でも、会場に置かれた座席の間隔は、ソーシャルディスタンスとして推奨される2mは確保されていないようでした。会場入口で雑談する人たちも多く、明らかに “3密” 状態でした。『ここで感染するのではないか』と、不安になりましたよ」(前出の出席者、以下同)
国民に対しては、厳しい自粛を要請する立場の人間が、自身の資金集めだけは “Go” してしまうとはーー。だが「西村大臣が無理にでもカネを集めるのには、理由がある」と語るのは、ある政治部記者だ。
「この会は本来、3月16日に開催されるはずでしたが、コロナ禍の影響で延期を重ね、この時期での開催となりました。多くの政治家は、安倍首相が2月に会食自粛を国民に呼びかけた時点で、今年の政治資金パーティの中止を早々に決めています。
そんななか、西村大臣が延期してでもパーティを開いたのは、とにかくカネが必要だから。彼は、総裁選への立候補を狙っているんですよ。総裁選に勝つためには、資金は欠かせません」
背景には、安倍首相の「健康不安説」があるという。
「いま永田町では、健康不安を抱える安倍首相が、『任期を待たずに突如辞任するのではないか』という予測で持ち切りです。西村大臣は近い将来の “Xデー” に備えて、今の段階から資金を確保しておきたいのです」(同前)
拙速な “Go To 総裁選” では勝利どころか、立候補もおぼつかなくなるのでは…。