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カリスマAV男優・沢木和也が壮絶ガン死……盟友が初告白「彼は公私混同の天才ジゴロ」

バラエティFLASH編集部
記事投稿日:2021.06.30 17:00 最終更新日:2021.07.16 16:49

カリスマAV男優・沢木和也が壮絶ガン死……盟友が初告白「彼は公私混同の天才ジゴロ」

トレンディ俳優顔負けのルックスだった

 

「ナンパの帝王」と呼ばれ、レジェンドAV男優のひとりとして知られた沢木和也さんが、ガン闘病の末、6月19日に亡くなっていたことがわかった。沢木さんは2020年4月、食道と下咽頭のガンであること、余命1年を宣告されたことなどをツイッターで告白。1年3カ月におよぶ闘病の末、「もう無理」というツイートを最後に逝ってしまった。まだ54歳の若さだった。

 

 

 1980年代のアダルトビデオ創成期から男優として活躍。トレンディ俳優顔負けのルックスに加え、『沢木和也のナンパ王国』『沢木和也のナンパ帝国』などに代表される、自身の名前を冠したナンパものシリーズは当時の若者たちに衝撃と憧れを抱かせた。

 

「僕に言わせれば、彼はAV男優じゃないんですよ、ジゴロなんですよ。それだけ普通にモテたし、僕は正攻法では彼に敵わないから、違うスタイルでいくしかないと思った。それで、僕はショーに徹したスタイルを確立したんです」

 

 そう語るのは、沢木さんと同じ時代をAV男優として生きた島袋浩だ。

 

「20代のころは、よく沢木と一緒に遊んでましたね。プライベートで北海道や沖縄に行ったりもしたし。向こうは僕のことを『ケンケン』って呼んでいて。でも、ここ10年ぐらいは話をする機会もなかった。僕がタイで事業をやったりしていたので、疎遠になっちゃってたんですよね」(島袋、以下同)

 

 沢木さん同様、島袋もナンパもので名を馳せたレジェンドAV男優のひとり。軽妙なトークを武器にしていた島袋のサービス精神旺盛なスタイルは、沢木さんへの対抗意識から確立した見せ方であったという。

 

「僕はショーに徹していましたけど、ホントにナンパがうまいのは沢木なんですよ。沢木は公私がない、公私混同なんですよ(笑)。プライベートのナンパをそのままやっていた。僕はカメラの向こう(の視聴者)を意識してナンパしてましたけど、沢木は女しか意識してなかった。普通はカメラの前では、よそ行きになるもんですけど、彼はならない。自分の芯があったというか、自分に自信があったんでしょうね。そこは羨ましかったですよ」

 

 島袋は、AV男優としての沢木さんをどう見ていたのだろうか。

 

「男優としてもセンスありましたよ。彼は天才肌、ウサギと亀でいったらウサギですよね。監督の求めることをさらっとやるタイプだった。何も考えてなさそうな顔して考えてるんですよ。いろいろ男優を見てきたなかで、僕が最初からすごいなと思ったのは沢木としみけんくらい。2人とも、最初から完成されてましたね。ていうか俺、あいつのこと、ちょっと持ち上げすぎかな(笑)」

 

 ここ10年ほどは会えていなかったが、人づてに沢木さんが、こう話しているのを聞いたことがあるという。

 

「3、4年前に沢木が誰かと飲んでる席で、突然涙ぐんで『俺は結局、平本一穂(沢木と同時代の元AV男優)や島袋浩にはなれなかった』って、こぼしていたらしいんですよ。平本はAV男優をフェードアウトしてメーカーの社長になった。僕はタイで風俗事業で成功していた。自分は男優から次のステップに進めなかったっていう思いがあったんじゃないですかね。

 

 でも、僕は『沢木、お前ね、それはいいとこしか見てないんだよ。失敗してるところは見せないし、実際はお前が思ってる成功の半分ぐらいのもんだよ。そんな人のこと羨ましがるより、自分自身の足元見てしっかりやればいいんじゃないの』ってエラそうに言ってあげたかったですね(笑)。今思うと、そのときに俺も電話すればよかったなって。そこが会うタイミングだったのかなって思うんですけどね」

 

 6月29日には、クラウドファンディングによって作成された自叙伝『伝説のAV男優 沢木和也の「終活」癌で良かった』(彩図社)が発売された沢木さん。早すぎる人生の幕を閉じてしまった盟友に、島袋はこんな言葉を残してくれた。

 

「早いし、悲しいですよね。本人も、奥さんとお子さんを残して逝っちゃう後悔はあったと思う。でも、こんなこと言ったら沢木は怒るかもしれないけど、好き勝手に生きたから、意外と満足してんじゃないかなー、なんて思いますけどね」

 

 現在、40〜50代の男性たちの青春時代に強烈な印象を残した「ナンパの帝王」は、本当の伝説となった。

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