社会・政治
ガン治療「地元一番の病院」の「エース医師」がわかった!
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.09.20 12:00 最終更新日:2016.09.20 12:00
あなたが住む都道府県のNo.1病院と、地域のガン治療を牽引するエース医師を一挙公開する。
全国に400以上のガン診療拠点病院があるが、そのなかから、2013年の1年間で都道府県別にガン患者の受け入れ数(症例数)がもっとも多いところを抽出したのが下の一覧だ。
自分が住む地域でガン医療を受ける際、何に気をつければいいのか。長浜バイオ大学教授の医学博士・永田宏氏が言う。
「手術件数が多いか少ないかは、ポイントになります。放射線や抗ガン剤の専門医がいるかどうかも確認したほうがいい。拠点病院のなかには、ホスピスのような手術をしない病院が指定されているところもあるし、ホスピスではなくても、手術の件数が少なく、専門医がいない病院も多い」
自分の住む自治体やそこにある拠点病院の実力が低かった場合、治療を受けるにはどんな選択肢があるのだろう。医師・ジャーナリストの富家孝氏はこういう考えを示す。
「ガン医療を受けるのに、居住地に固執する必要はない。手術をするかしないかなど、治療方針の大枠は東京の実績のある病院で決め、実際の治療は居住地の拠点病院で受けるという考え方もあります」
手術を受けるのは、一度のガンでは基本的に1回限り。事実、東京のがん研有明病院や国立がん研究センター中央病院には、地方から来る患者も多い。
しかし、放射線や抗ガン剤の治療を受ける場合、費用や家族などの問題もある。永田氏が言う。
「2007年に施行された『がん対策基本法』以降、治療方針とか治療方法、検査方法はかなり標準化されてきました。しかし、医師個人や医療チームのレベルは、むしろ差がついてきている」
下に紹介した医療機関で診てもらうには、ほかの病院や診療所の紹介状が必要。しかし、特定療養費(5000円ほどの場合が多い)を支払えば、紹介状がなくても受診できる。
自宅最寄りの飲食店がもっとも口に合うメニューを出すとは限らないように、「地元の拠点病院だから」と医療機関を選ぶのは間違っている。まずは症例数を調べ、病院の実力を見極めるところから始めよう。
【「No.1ガン病院」の「エース医師」一覧】へ続く