社会・政治
ダブル不倫と経費豪遊「日教組」を仕切った「性豪ドン」辞任へ
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.11.09 20:00 最終更新日:2016.11.10 22:32
ベッドの脇には「電マ」とコンドーム。貸出し無料のローションつきマットは、浴室でのマットプレイ用だ。レンタル代500円のセーラー服2種類を含め、コスプレ用の衣装は全部で6種類ある。室内を照らす赤い照明。妖しい光がいっそう淫靡さを醸し出す……。
池袋駅北口から徒歩3分。ネオン街から外れた一角に、くだんのラブホテルがある。「週刊新潮」10月20日号が報じた、日教組・岡本泰良委員長(56)の「ダブル不倫」の現場だ。
不倫相手のA子さん(44)は「並んで腰かけて他愛のない話をするだけ」と語っているが、ラブホテルに3時間半もいたという男女に、何もないとは思えない。岡本氏の56歳という年齢を考えれば、「性豪」というにふさわしい行動だ。
さらに、「カネ」にまつわるスキャンダルも発覚した。同誌によれば岡本氏は、A子さんが勤めていた赤坂のクラブで月に100万円程度を浪費していた。
ほかにも銀座や赤坂のクラブやキャバクラで一晩に数十万円も散財し、日教組名義のタクシー券を女性に渡す始末。かつて、1000万円の使途不明金が日教組執行部内で問題視されたこともあったが、うやむやなままだ。
A子さんは現在、新宿のガールズバーで働いている。彼女との同伴で、岡本氏はその店にもよく顔を出していた。
「お店の料金は、昔は岡本さんが払っていたけど、最近は『お付きの人』が払っていましたよ」(従業員)
岡本氏がトップに上りつめた日教組(日本教職員組合)とは、組合員数約25万人を擁する、教職員最大の労働組合だ。
社会党や民主党、現在の民進党左派などの支持母体であり、かつては村山富市、輿石東、横路孝弘などの有力政治家を通じて、政界に存在感を誇った。
しかし、1950年代後半に9割近くだった組織率は、現在では20%台前半にまで低下している。
だが、岡本氏の地元・大分県の組織率はいまも7割近い。岡本氏の「赤い貴族」といわんばかりの豪遊ぶりに、地元の関係者は驚きを隠さない。
「岡本さんはもともと、大分の小学校教師。そのころは教育熱心で、子供たちからも人気があった。だから今回の報道は信じられない」(大分県議)
一方で『日教組』の著書がある中央教育文化研究所代表の森口朗氏は、岡本氏の人物像をこうみる。
「2008年から委員長になるまで、8年もの間、書記長ポストを手放しませんでした。書記長は、カネと人事などの権限を実質的に握ります。権力に対する執着が滲み出ているといえますね」
委員長や書記長の要職に就けば、自由にできる「カネ」も大幅に増える。
約1000万円の年収に加え、500万円ほどの「役員行動費」が出るのだ。神奈川県教組の委員長だった元参議院議員の小林正氏によれば「政治家でいえば政務活動費のような不透明なもの」だという。
原資は、組合員(各教職員)が毎月払う5000~1万円の組合費だ。
「本部には年間約5億円が集まります。しかし使い道は、研修の名目で観光旅行などにあてられているのが実態。しかも、監査は日教組内の部署でおこなわれるため、外部からは財務状況がわかりません」(前出・森口氏)
日教組広報部は本誌の取材に「タクシー券と1000万円の使途不明金については、調査確認中です。役員行動費は民間企業の役員手当にあたり、全役員に支払われます。領収書の提出なども必要ありません」と答えた。はたして組合員が納得できる回答だろうか。
岡本氏は報道後、日本労働組合総連合会(連合)中央委員会を欠席。その理由は体調不良とされたが、11月に入り、ついに委員長辞任が決まった。
ダブル不倫と経費豪遊の末、赤い貴族のおいしすぎる生活は幕を閉じた。
(週刊FLASH 2016年11月1日号)