社会・政治
トランプ勝利を当てて笑顔の「木村太郎」外して涙のギャンブラー
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.11.10 19:20 最終更新日:2016.11.10 19:25
トランプ氏の公式サイトより
米大統領選が終了し、まさかと思われた「トランプ大統領」が誕生した。その衝撃で世界は同時株安となり、円相場も一時1ドル=101円台の大幅な円高・ドル安となった。
「トランプ大統領誕生! 新米の泡沫にベテランの泡沫候補が先を越された 頑張らないと♪ 世界の泡沫候補マック赤坂」
トランプ氏には政治経験もなく、当初は過激な演説を繰り返す泡沫候補だと捉えられていたが、見事に逆転。都知事選などでおなじみのマック赤坂氏も、Twitterでこんな祝福をした。
日本のほとんどのマスコミは、選挙期間中、ヒラリー・クリントン氏が優勢という姿勢を崩さなかった。
そんななか、トランプ氏が勝つと断言していたのが、『Lock Her Up ! ヒラリーを逮捕、投獄せよ』(光文社刊)を刊行した副島隆彦氏。
また、ジャーナリストの木村太郎氏も「今回の選挙はいやらしいオヤジか、腐敗した政治家か。この政治の腐敗をアメリカ人は許さない」とテレビで熱く語り、デーブ・スペクター氏を呆れさせていた。
ところが、ふたを開けてみるとトランプ氏が勝利。
木村氏は「日本の識者と言われる人は、ニューヨークタイムズとワシントンポストとCNNを見て判断している。だが、その3つは全部ヒラリー支持。こんなにえげつなく攻撃するのかというぐらい、ヒラリーを支持してトランプをたたいている」と満足気に話した。
今回の大逆転劇に、慌てた人は数多い。
とくに困っているのが、なんでも賭けの対象にするブックメーカー(政府公認のギャンブル業者)だろう。
イギリスでは、今回の選挙に200億円規模の掛け金が集まっていて、ほとんどヒラリー氏が勝つと予想していた。
実際、アイルランドのブックメーカー「パディー・パワー」は、選挙の3週間前に、ヒラリー氏の勝利が確実だとして約1億円を払い戻していた。
だが、トランプ氏の勝利で、4億円ほど追加で払い戻すようだ。ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に、同社の広報は「今思えば清算の判断はかしこくなかったね」と反省の言葉を口にしている。
多くのブックメーカーは、イギリスのEU離脱で大損し、さらに今回の大統領選でも大損した。
だが、ギャンブラー精神は止まることはない。すでに2020年のアメリカ大統領選の勝者の予測が始まっている。
さらに、いまいちばん熱い賭けは、トランプ大統領が最初にどの国を訪問するかだ。一番可能性が高いのはメキシコで、一番低いのが北朝鮮。残念ながら、日本は賭けの対象外である。