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原作は18禁ゲームも!?アニメで町おこしブーム悲喜こもごも社会・政治 2016.12.19

『写真:AFLO』

『写真:AFLO』

 

 2016年の新語・流行語大賞ベスト10に選ばれた「聖地巡礼」が、各地で盛り上がりを見せている。

 

 いちばんは、200億円を超える興行収入をあげた劇場アニメ『君の名は。』で、その舞台となった岐阜県飛騨市にファンが押しかけているのだ。

 

 こうしたアニメやマンガの舞台となった場所を旅行する「聖地巡礼」は、インターネットが普及する前からあったと言われる。

 

 スタジオジブリの大ヒット作品のひとつ『となりのトトロ』が公開されたのは1988年で、インターネットは一般家庭に普及する前だった。

 

 そんな時代にも関わらず、熱心なファンがトトロの舞台とされる埼玉県入間市付近を訪れることで、だんだんと整備が進んだ。現在、狭山丘陵は「トトロの森」として保護され、古い日本家屋の「クロスケの家」は公益財団法人「トトロのふるさと基金」の活動拠点にもなっている。

 

 インターネットが普及してからは「聖地巡礼」は、コアなアニメファン以外でも手軽に楽しめるレジャーの一環になった。そのブームの火付け役となったのが2007年にテレビアニメ化されたマンガ『らき☆すた』で、舞台となった久喜市の鷲宮神社にファンの参拝客が訪れるなど、放送後4年で22億円の経済効果を生み出した。

 

 そんな人気をバックアップするため、今年9月にはアニメクリエイターの富野由悠季氏を理事長とした一般社団法人「アニメツーリズム協会」が設立された。全国88カ所のアニメ聖地を選定し、日本人だけではなく訪日観光客の誘致にも積極的に利用していくという。

 

 内閣府の「クールジャパン拠点連携実証プロジェクト」にも採用され、アニメを日本のキラーコンテンツとして、さらに推進していく。

 

 しかし、アニメに便乗さえすれば、町が活気づくと考えるのは間違いだろう。

 

 町おこしの起爆剤となるためには、何よりもアニメやマンガ自体が面白くなければならない。駄作には、ファンは見向きもしない。

 

 実際に名だたるクリエーターを揃え、制作費もかけたのに大コケしたアニメも数多くある。またアニメ自体は成功しても、観光誘致とは結び付かなかった例も多い。

 

 なかには、原作が18禁ゲームだったり、きわどい性表現のあるアニメだと知らずに町おこしに担ぎ出してしまった例もある。放送が進むにつれて内容を把握し、町おこしはフェードアウトしたというお粗末さだ。

 

 それまでアニメの「ア」の字も知らなかった自治体が急に張り切ってタイアップを狙っても、その狙いが当たるとは限らない。もちろん、タイアップ費用の出どころは税金だ。作品やコンテンツの見極めもできないのにお金をかけるのは無謀すぎる。

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