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田中みな実、ドラマ『M』姫野礼香の名セリフ&名場面を全解説

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.06.13 06:00 最終更新日:2024.10.02 12:22

田中みな実、ドラマ『M』姫野礼香の名セリフ&名場面を全解説

第3話で、「私の大切なもの奪ったら……」と、ものすごい息の長さでアユに警告! 台本の「~~~」という指示を、みな実独自の解釈で具現化した

 

 ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)で演じる「姫野礼香」が話題沸騰中の田中みな実。 毎回バズる姫野礼香の名場面を、『M』のファンだという、お笑いコンビ「駆け抜けて軽トラ」の小野島徹と、ライターでイラストレーターの吉田潮氏が解説してくれた。

 

 

 吉田氏は、『M』でのみな実の魅力は「やりすぎ感」にあると指摘する。

 

「とにかく、距離の近い芝居が特徴です。顎を乗せたり、背後から耳元で囁いたり。マサ(三浦翔平)相手に限らず、社長の大浜(高嶋政伸)、アユのライバル・玉木(久保田紗友)にまでも、ベタベタ。

 

 童顔でかわいらしいルックスと、小柄なスタイルもあって、正直、悪女としての迫力はありません。ですが、そのゆるさのおかげで『笑って観ていいドラマだ』と、視聴者に思ってもらえるのです。

 

 みな実の役割を象徴する例が、『許さな~い』という脅し文句のシーンに、提供テロップが重なったこと。期待されているのは、細やかな演技よりも、CM入り直前のインパクト。ニーズに合わせた芝居をしています。なんでもやる根性は、女優です」

 

 こうした役柄は、鈴木おさむ脚本の伝統になっている。

 

「『奪い愛、冬』では、水野美紀のやりすぎ感が話題になりました。そのバトンが、今回は田中みな実に。見栄えする場面を、インスタのように途切れなく見せる戦略がヒットに繋がったといえます」(吉田氏)

 

 以前、田中みな実が出演した作品といえば、女子アナファンに有名なのが『マリアンヌの埋葬』。学生時代に出演した自主製作映画だ。

 

 みな実が行きずりの男とラブホテルにいるシーンからストーリーが始まり、純白のブラジャー姿を披露している。いまよりも少し高く、さらに甘い声で、悩み多き女子高生を演じた。

 

 TBS入社後も、アイドルアナとして、自局の連ドラに小さな役で何度か出ているが、本格的に出演したのはフリーアナウンサーに転身してから。『絶対正義』(フジテレビ系、2019年)では、不倫をし、主人公を崖から突き落とすという難しい役を演じ、キスシーンも。

 

 そしてじつは、『奪い愛、夏』にも出演。『M』と同じAbemaTV制作、鈴木おさむ脚本の作品だ。 「ずっとうざかった~~~」という、『M』に繋がるような名ゼリフがあった。また、『モトカレマニア』(フジテレビ系、2019年)では、温泉入浴シーンを披露した。

 

 下着シーンから始まり、アナウンサーながら難しい役を積み重ねてきた、みな実。『M』の怪演も、むべなるかなだ。次のページでは、Mで見られる姫野礼香の名ゼリフと名場面を、イラストとともに全解説する。

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