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ついに墓石に戒名が…志村けんさん、東村山に「聖地」続々

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.07.10 11:00 最終更新日:2020.07.10 11:00

ついに墓石に戒名が…志村けんさん、東村山に「聖地」続々

「志村けんの木」の前の、3月30日の様子

 

《亡くなったのがいまだに信じられない》
《まだ死を受け入れられないでいます》

 

 ネット上に、そんな言葉が飛び交ったのが6月21日のこと。この日、志村けんさん(享年70)の爆笑コントを振り返る特番が放送された。

 

 

 突然の訃報から3カ月。我々の記憶には、いまなお志村さんの生き生きとした姿が残っていても、時間は刻々と過ぎてゆく−−。

 

 志村さんの故郷、東京都東村山市。とある古刹に、志村家の墓がある。先祖代々の名が記された墓石に、先日、志村さんの戒名が彫られた。その名は、「瑞心院喜山健徳居士」。その下には「志村康徳」と、志村さんの本名もある。

 

「お墓は、よく手入れされていて、いつもお花が供えられていますよ。お名前が彫られているのを見ると、『本当に亡くなってしまったんだ』と実感させられますね」(近隣住民)

 

 志村さんは今、最愛の家族とともに故郷に眠っているのだ。

 

 6月25日、東村山市は、志村さんを名誉市民に選定した。志村さんの死後、市には2万2000件を超える追悼メッセージが寄せられ、「志村さんを名誉市民に」という声も多かったという。市の広報担当者は、選定理由をこう話す。

 

「志村さんは『東村山音頭』で、東村山の名を全国に広めてくださった市の大恩人です。また、万人に愛された喜劇王であり、これまでの功績を称えたいという思いもありました。東村山市民の郷土の誇りですし、深く尊敬するに値することが、お贈りした理由です」

 

 顕彰式に出席した兄の知之さんは、当日、次のように語っていた。

 

「永遠に東村山に眠ることになったので、(名誉市民を)受けてもいいと思いました。一生懸命、頑張った証し。先祖代々の墓に入り、両親といろんな話をしていると思います」

 

 東村山市には、喜劇王の “聖地” がいくつも存在する。現在も巡礼するファンは少なくない。東村山駅前にある3本の欅の木、通称「志村けんの木」もそのひとつだ。志村さんが亡くなった3月には、まだ十分に芽吹いていなかった緑が、現在は青々と茂っていた。

 

 地元の菓子店には、志村さんの “名ギャグ” を冠した和菓子が。「和菓子処 餅萬」が販売する「だいじょぶだァー饅頭」だ。

 

「亡くなられた直後は、店にお客様が殺到しました。いまでも東村山には多くのファンの方が来てくださいます。やっぱり皆さん、志村さんのことを話したいんでしょうね。よく話しかけられますよ、『志村さんの長年のファンなんですよ』とかね」(餅萬の店主)

 

 志村さんの逝去直後、注文が殺到し、受付をストップしていた通信販売も、現在は再開している。店主は、志村さんへの感謝の言葉を続けた。

 

「よく、『地元が生んだスター』って言うじゃないですか。でも、志村さんの場合は逆ですよね。志村さんが東村山を、全国的な知名度にまでしてくれたんですから」

 

 これほど地元民に愛される名誉市民も、珍しいのではないだろうか。

 

写真・時事通信

 

(週刊FLASH 2020年7月14日号)

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