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くりぃむ上田に後輩が「膨大な知識をくだらない話にしか使わない」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.07.12 11:00 最終更新日:2020.07.12 11:00
2016年4月から、毎日投稿しているツイートをまとめた著書『ダ名言』(主婦の友社)がヒット中のピン芸人・浜ロン(46)。実は、浜ロンは数年前まで、同じ事務所の大先輩、くりぃむしちゅー・上田晋也(50)の運転手を務めていた。
「後輩のためなら」と、多忙な合間を縫って駆けつけた上田との対談後、浜ロンに、あらためていまの心持ちを聞いた。
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「上田さんと、自分の仕事という形で対談したのは初めてですね。今までは、上田さんの後輩芸人として呼ばれて、上田さんのことをしゃべる、という感じでしたが。
今回は自分の本が出たということで、対談させていただくことになりましたが、緊張しましたね。まあ、いまだにお会いするときはいつも緊張するんですけど」
――浜ロンさんは上田さんの運転手を4年10カ月務めていたわけですが、そもそも、上田さんの運転手をやることになったきっかけはなんだったんですか?
「上田さんから過去に2、3回、運転手をやらないか? と言われたんですけど、そのときは断ってるんですよね。
というのも僕は気を遣うほうなので、やるとなったら、完全に運転手に染まっちゃうなと思ったんです。怒られるのが苦手なんで、芸人の活動をすべてやめて、運転手に専念しちゃうなと。
それがイヤだったので断ってたのですが、事務所の方々が、みなさん冠番組などを持ち、忙しくなりまして。
で、みなさん毎日現場にいて、マネージャーもそこについているわけですから、自分ひとりが家にいて、事務所の人間全員、現場にいるような状況になっちゃいまして。
これは、せめて現場にはいてその船に乗っとかないといけないだろうなと(笑)。
上田さんの運転手を始めた時点で、僕も芸歴15年以上あったので、上田さんからは『いまさら、お前に何か教えるみたいなことはないから、お前は現場に行ってスタッフさんと仲よくしてもらえ』みたいなことを言われたのを覚えてますね」
――以前、『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、ご自分のドライビングテクニックについて浜ロンさんが話したことがありました。段差を車で通るとき、本来なら4回当たるタイヤの衝撃を、テクニックで1回減らすという……。
「段差が来たら、斜めに切り込んでいって、右前と左後ろのタイヤを同時に当てるんですよ(笑)。すごすぎる? いや、ただ運転してるだけだと、日々、退屈になってくるじゃないですか。
だから、もっと車を揺らさないことができないかなとか、そういうことばかり考えてました。もともと配達のバイトをしてたので、運転技術には自信あったんですよ。
でも、上田さんにしてみたら、そんなことは別に気にしてないと思います。だからドライバーとしては、自分がやめて次の人になったときに、評価されるんだろうなとは思いました。あいつのとき、あんま揺れなかったな、みたいな(笑)」
――実際、上田さんは浜ロンさんを、ドライバーとして高く評価されていましたね。
「ドライバー界のゴッホです(笑)。やめたあとに評価されるっていう」
――対談のなかで、『ダ名言』で紹介されている数々の言葉について、上田さんは「こいつ、これ俺に言ってるな」と思うものが多々あると話していました。実際のところはどうなのでしょうか?
「上田さんはそうおっしゃいますけど、上田さんの知らない僕の人付き合いもありますから。そんななかで僕が思ったことを書いてるだけで、それを上田さんが勝手に自分に当てはめてるだけなんですよ。ってことは、上田さんは思い当たる節があるってことなんですかね?(笑)。
ただ、『ダ名言』のなかに、『膨大な知識を、くだらない話にしか使わない。こんな美しいことがほかにあるか』っていうのがあるんですけど、あれは上田さんに対するリスペクトのダ名言です」
――あのダ名言は、上田さんに向けているんですか。
「はい。『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日系)って番組で、有田(哲平)さんがチームメンバーと相談するシーンがあったんですよ。
オンエアではたぶん短くなってるんですけど、実は長めに話し込んでいたんですね。そこに上田さんがこそーっと行って、『あれ、有田さん。相談にけっこう時間かかってるけど、まさかローマ教皇、決めてないよね?』って言ったんですよ。
当時、ローマ教皇を決める選挙がおこなわれていたんです。そしたら、有田さんがそう言われた瞬間にクイズの相談をやめ、候補者となっている聖職者の名前をポンポン言い出したんですよ。
『ローマ教皇、決めてないよね?』の一言で、なんで候補者の名前、何人か言えるのか? 選挙期間と知ってても人名はなかなか言えないじゃないですか。これはすごいと。
そしたらさらにそのあと上田さんが、『いや、ガチでコンクラーヴェ(※ローマ教皇を決める選挙を指す語)してんのかい!』ってツッコんだんですよ。それを見たときに、こんな美しいことはないって思いましたね」
――そこから生まれた「ダ名言」なんですね。
「ええ。もうホントに痺れましたね。くりぃむしちゅー、ここにありっていう。この2人のインテリぶりと、そしていつ使えるかわからないけど、互いに別々で知識を溜め込んでおいて、それが融合して爆発するという……。
収録帰りに車内で上田さんに、その感動を伝えたんです。すると『おう。おまえ、小遣い、いくらほしいんだ?』って言ってご満悦でした(笑)。まあ、『お前、わかってんな』と伝えたかったんでしょうね」