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志村けんさんも空き巣被害…有名人宅「強盗」に個人情報を渡すネット「特定屋」が危ない!

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.26 06:00 最終更新日:2020.11.26 06:00

志村けんさんも空き巣被害…有名人宅「強盗」に個人情報を渡すネット「特定屋」が危ない!

2004年3月、空き巣被害に遭った志村さん

 

 10月26日の朝、東京都内のタワーマンション内にあるセクシー女優・里美ゆりあ(35)の自宅に、宅配業者を装った2人組の男が押し入り、現金約600万円を強奪して立ち去るという事件があった。

 

「少年3人が逮捕され、11月16日に東京家裁に送致された。里美さんは、2014年に東京国税局に所得隠しを指摘され、合計約1億7000万円の追徴課税を受けた過去があることから、犯人は、里美さん宅に相当額の現金がまだあるとみて犯行に及んだのです」(社会部記者)

 

 

 志村けんさん、森進一(73)、小柳ルミ子(68)など、有名人の自宅がこうした犯罪者に狙われるケースは、昔から枚挙にいとまがない。これまでは外出時を狙った空き巣(窃盗)の被害が多かった。しかし昨今、里美と同じく強盗という、より被害者が怖い思いをするケースが増えているという。

 

 本誌は、インターネットでの情報収集を通じて個人の住所などを特定し、犯罪者グループに提供している「特定屋」に取材をおこなった。特定屋として活動するA氏は、背景についてこう解説する。

 

「いわゆる “闇バイト” の募集では、特殊詐欺の受け子・出し子が、これまでは多かったんです。ただ最近は、“タタキ(強盗)” 要員の募集が増えています。

 

 というのも、詐欺は初犯でも懲役10年前後の実刑判決がザラになるなど、量刑が重くなっています。これは強盗致傷と同じ。でも、強盗罪だけなら量刑が5年ほどと軽い。だから、『それなら、いっそ確実に現金が奪える強盗を働こう』という輩が増えているわけです。

 

 私が言えた義理はありませんが、強盗は場合によっては、人命が失われることもある重大犯罪。量刑を見直すべきだとは思います」

 

 A氏が “強盗志願者” に提供する情報には、やはり有名人の個人情報も多くあるという。次に示すのは、A氏が収集した情報をもとに、住所や財産のありかを特定できた “有名人リスト” の一端だ。

 

●ファッションモデルのA
《高級ブランド品を大量に持っていることが、インスタグラムから明らか。旅行時はリアルタイムでSNSを更新するので、そのときがチャンス》

 

●学習塾経営企業のI社長
《本人のYouTubeチャンネルから行動パターンが読める。自宅の金庫に現金を置いている可能性が大》

 

●有名IT企業のM社長
《法人登記から住所が割れた。贅沢をネットでひけらかすタイプではないが、現金やクレジットカードなら狙えそう。五反田によく出没する》

 

●メディア企業のK社長
《恨みを買っているせいか、住所のタレコミあり。5000万円の時計など高価な装身具を雑誌で自慢しており、自宅に多数保管している》

 

●美人モデルのM
《インスタにて多数の貴金属の所有を確認済み。家族に半グレ系の人物がおり、自宅に700万〜800万円の現金を常時保管しているとの情報》

 

●元アイドルのK
《家族がカジノ関連の半グレ。公表できない収入が多い。韓国のカジノに夫婦で出入りしていたとの証言あり》

 

 住所はおろか、貴重な金品を所有していることまで特定屋にバレているのだ――。それにしても、彼らはどのような手段で情報を集めるのか。

 

「90%以上の情報は有名人たちのSNSから集めています。丸一日、ベッドの上でスマホをいじって探しています(笑)。こうした情報を、エクセルでまとめて提供しています。

 

 アタリをつけるのに有用なのは、最近ではインスタ。高級時計や高級車などの写真を、無造作にアップしている有名人は、意外と多い。そういう人に狙いを定めて、過去の投稿をくまなくチェックするんです。

 

 その後、不動産サイトを見て、マンションの目星をつける。部屋番号を特定する手口については明かせませんが、特定記録郵便などを使って、簡単に割り出せます」

 

 元神奈川県警の警察官で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏に、狙われないための対策を聞いた。

 

「こうした特定屋は、“保健所や区役所のアンケート” だと騙って、電話で情報を聞き出すこともあります。1日に100件以上電話している者もいるとか。こうした情報がもとで発生した、強盗事件もあります。

 

 また、SNSへの投稿も、背景から場所を簡単に特定できてしまいます。過去に、プロ野球選手が自宅をテレビ番組で紹介したあとに、強盗被害に遭ったこともあります。たとえば、自宅に招いた友人が勝手に撮影して、SNSに投稿することもあるでしょう。こうした点も、よく警戒しなければいけません」

 

 SNS全盛のいま、自戒は欠かせない。次のページでは、これまで被害に遭った有名人と内容をまとめる。

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