――「ファイナリストの中で自分たちが一番○○だ!」と言えるものは?
秋山 僕らはどの漫才師よりも楽しく漫才できていると思っています。楽しんでいる部分は誰にも負けてないです。
山名 僕も一緒ですね。いままでは漫才を「楽しい」と思ってなかったと思うくらい、今年になって急に楽しくなったんです。
秋山 楽しんでいる部分が皆さんに伝わるんじゃないかなと思っています。
――ほかのファイナリストで意識しているコンビはいますか?
秋山 僕は「おいでやすこが」の小田さん。イベントを一緒にやったりと、めちゃくちゃお世話になっているんです。『キングオブコント』で決勝に行ったときも、ほかの賞レースでアカンかったときも激励してくれた先輩で。(小田さんはピン芸人なので)これまで戦う機会がどう考えてもなかったんですが、いざ同じ決勝のステージに立つことになって「戦わなアカンねや」と。あのパワーに負けたくないと思っています。
山名 「錦鯉」さんもすごく意識しています。僕らは結成8年で、あと最長7年はM-1に出られるんです。僕は40歳なので、もしかしたら47歳で決勝に出ているかもしれない、そうすると今回の錦鯉さんの感じになると思うんです。そう考えたら、どんな漫才しはるんやろうとめっちゃ意識してるし、注目もしています。
――敗者復活で勝ち上がってきたら脅威だと感じるコンビはどこですか?
秋山 「ぺこぱ」ですね。去年の決勝で、あの空気感のなかであの活躍。この1年、テレビ出演などに忙しくて時間がなかったと思うんですが、それでも準決勝まで勝ち上がってきて。誰よりも思いは強いと思うので、敗者復活で上がってきたら脅威ですね。
山名 僕は「コウテイ」です。今年『ABCお笑いグランプリ』を獲って、僕は(M-1も)決勝に行くと思っていたんです。めっちゃパワーのある漫才をするので、敗者復活でバーンときたら、会場の空気感を粉々にするんちゃうかなと思ってます。
――優勝賞金1000万円の使い道は考えていますか?
秋山 「マジメか!」と言われそうですが、奥さん(塚本麻里衣ABCアナウンサー)が子供を授かったので、奥さんと子供のために使いたいですね。
山名 全額?
秋山 うん、全額。
山名 僕は、今年犬を飼い始めたんです。柴犬でいま9歳。でもまだ全然なついてくれないので、100万円の強烈なササミをプレゼントして、なついてもらいたいですね。
――最後に、決勝へ向けた意気込みを一言で!
秋山 決勝当日は誰よりも楽しく2人で漫才をして、(最終決戦まで進んで)2本ネタをして、最後は最高の笑顔で終わりたいです。
山名 僕も今年は楽しけりゃいいとホンマに思ってたんですけど……。ただいざ決勝にきたら、ちょっとホンマに優勝しないとなと思っていて。楽しいを捨てて戦うか、楽しいまま優勝するか……。今はブレかけていますが、決勝までにビシっと立て直していきたいです。
※「M-1グランプリ2020」は今年も今田耕司・上戸彩を司会に、12月20日(日)18:34からABCテレビ・テレビ朝日系で生放送
構成&文/松田優子