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M-1ファイナリスト「マヂカルラブリー」上沼恵美子の酷評からリベンジを誓う

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.12.11 20:00 最終更新日:2020.12.11 20:00

M-1ファイナリスト「マヂカルラブリー」上沼恵美子の酷評からリベンジを誓う

マヂカルラブリー(左から野田クリスタル、村上)/(C)M-1グランプリ事務局

 

 無名だったミルクボーイが、昨年、M-1史上最高得点(※現在の審査方法において)で優勝を果たし、今ではゴールデンタイムのバラエティー番組のメインを務めるほどの人気芸人に大躍進。

 

 一昨年の王者・霜降り明星は、いま芸能界を席巻している「お笑い第七世代」くくりを生み出すきっかけにもなった。

 

 

 初代王者・中川家から始まり、アンタッチャブル、サンドウィッチマンなど数多くの人気芸人を世に出してきた、漫才日本一を決める『M-1グランプリ』。

 

 SmartFLASHでは、今年もM-1グランプリ2020決勝に駒を進めたファイナリスト9組を総直撃。12月20日(日)の決勝までの毎日、1組ずつ紹介していく。

 

 1組目は2度目の決勝進出となる「マヂカルラブリー」。2017年の初決勝の際、審査員の上沼恵美子に「好みじゃない」「なんで決勝に上がってこれたの?」と酷評されたことで、逆に視聴者の記憶に残ることとなった。

 

 その後、それをネタにした番組出演が続き、今年3月にはピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり」(※次回から「R-1グランプリ」に改題)で野田クリスタルが優勝するなど、ある意味賞レースに翻弄されてきたコンビが悲願のM-1優勝を狙う。

 

――決勝進出おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。

 

村上 飛び上がるくらい嬉しいです。なんていうんですかね……自分だけの喜びではなくなってきていて。お父さんやお母さん、友達とか、今年はそういう人たちの顔が最初に思い浮かぶようになったので、大人になったといいますか、感謝しながら生きているんだなとちょっとわかりました。

 

野田 (2度目の決勝進出が)いつかは来るんじゃねえかと思っていましたが、「今年が勝負なのか」と。もちろん準備はしてきたんですけど、1年間頑張ってきた決勝の場に出るという恐怖もあって、僕は正直まだ喜べていないんです。前回のトラウマもありますし、いろんなことを経験しているなかで「決勝に行ったら、結果が出ちゃうんだよ」という恐怖が頭をよぎるんです。どっちに転ぶかはまだわからないですが、とんでもないことになる可能性は秘めていますので……。

 

村上 その「とんでもない」はどっちのパターンもあるよね。いい結果も悪い結果も。

 

野田 とんでもない結果が必ず出る大会なので、嬉しいというよりは「やったろう!」という気持ちのほうが強いですね。

 

――今年は新型コロナウィルスの影響もあったと思われますが、準決勝までを振り返っていかがでしたか。

 

村上 僕らはもともと離れてネタをする “リモート漫才” なので、そうした意味ではあまり影響を感じなかったですね。

 

野田 みんなアクリル板を挟んで漫才をやっていたんです。掛け合いのあるコンビにとってはすごい邪魔だったと思うんですが、僕らはアクリル板が何枚あっても大丈夫。50枚あってもまったく関係ないですから。

 

村上 2人が別会場でも大丈夫だよね。

 

野田 俺だけZoom配信でもできるので、“新型コロナ対策芸人” といっても過言ではないです。

 

――そんな今年1年を漢字4文字で表すと、どんな言葉になりますか?

 

野田 4文字って多い! 1文字かせめて2文字じゃない?(と長考)

 

村上 なるほど……気持ち、「気持持続」ですね。コロナの自粛期間や、僕は濃厚接触者になって自宅待機期間もあったんですが、その間も気持ちをずっとお笑いに向けておくことが大事な1年だったので。

 

――確かに、気持ちの持続は誰にとっても難しい1年でした。

 

村上 いつまで休みかわからないし、お金もいつどのくらい入ってくるかわからないなかで、小銭稼ぎに走らずに持続できたなと。吉本内でも小銭を稼ぐシステムをいろいろ作ってくれて。リモートでお客さんと交流する「スナック吉本」とか。でも、そういうのは僕はやらないと決めていた。気持ちで負けず、自分の “お笑い道” を持続できたかな、と思います。

 

野田 僕は「本気勘弁(マジカンベン)」で。ほんっとに、R-1優勝した直後にコロナ禍で仕事がなくなって、優勝したにもかかわらず、その見返りがない。そしてR-1は(出場資格が無制限から変更されて)10年未満になったんですけど、俺よりも(芸歴20年超で直近5年連続決勝進出の実力者だが、規定変更で出られなくなった)おいでやす小田さんのほうが、それが面白がられてテレビなどに出はじめている。そんな意味でも全体的に「本気勘弁」な1年でしたね。

 

――M-1で決勝進出を決めたことで、“勘弁” 度合いも減るのでは?

 

野田 もはや決勝進出だけでは解決しない。優勝しないと気がすまない状況になっているんです。優勝への意気込みも込めて「本気勘弁」ですね。

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