エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

M-1ファイナリスト「ウエストランド」言っちゃダメを全部とっぱらったむき出し漫才

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.12.14 20:00 最終更新日:2020.12.14 20:00

M-1ファイナリスト「ウエストランド」言っちゃダメを全部とっぱらったむき出し漫才

ウエストランド(左から井口浩之、河本太)/(C)M-1グランプリ事務局

 

 無名だったミルクボーイが、昨年、M-1史上最高得点(※現在の審査方法において)で優勝を果たし、今ではゴールデンタイムのバラエティー番組のメインを務めるほどの人気芸人に大躍進。一昨年の王者・霜降り明星は、いま芸能界を席巻している「お笑い第七世代」くくりを生み出すきっかけにもなった。

 

 

 初代王者・中川家から始まりアンタッチャブル、サンドウィッチマンなど数多くの人気芸人を世に出してきた、漫才日本一を決める『M-1グランプリ』。

 

 SmartFLASHでは、今年もM-1グランプリ2020決勝に駒を進めたファイナリスト9組を総直撃。12月20日(日)の決勝までの毎日、1組ずつ紹介していく。

 

 4組目は「ウエストランド」。爆笑問題を筆頭とする芸能事務所「タイタン」に所属し、爆笑問題の新ネタを舞台袖で何年も見続けてきた2人が、悲願の決勝初進出を果たした。

 

 ネタ作りを一手に担い、小柄な体でマシンガンのようにツッコミを繰り出す井口と、超マイペースで趣味のソロキャンプ(ヒロシを中心としたキャンプ好き芸人グループ「焚火会」のメンバー)にいそしむ河本。東京のライブでは長らく高い支持を受けてきた2人が、全国が注目する大舞台でベールを脱ぐ。

 

――決勝進出おめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか。

 

井口 ホッとしました。(発表時に)名前を呼ばれた瞬間は、もう少しこみあげてきたり、泣けるものかなと思っていたんですが、今のところは「よかった~!」の方が大きい。今後、支えてくれた人やいろいろな人に会うと、ぐっとくるのかもしれません。ニューヨークとか周りの芸人が、自分たちが呼ばれたとき以上に喜んでくれたのは嬉しかったです。

 

河本 ホントにベタなんですけど、発表からしばらくたっても夢なんじゃないかと。決勝進出はいつも他人事みたいな感覚だったので。

 

――決勝進出者発表の際、名前を呼ばれて河本さんは泣いていましたね。

 

井口 泣いてましたね~。(ネタ作りなどを)何もやっていない方が泣くってだいぶベタなので、ツッコむのもイヤでしたけど(笑)。

 

――三四郎の相田(周二)さんがラジオで、「河本は『準々決勝ウケなかった』と言っていたのに……」と暴露されていました。

 

井口 ウケの基準なんて何もわかっていないんですよ、こいつはマジで。

 

河本 いや、僕(舞台上で)ふつうに情報が入ってこないんです。客席の声を感じる余裕もないし、とにかく自分の台詞を言うのが精一杯なので。だからウケてなかったかなーと本当に思ってましたね。

 

井口 なら相田さんにもそう言えよ! お前はもうネタのことはひとつも言うな!

 

――今年は新型コロナウィルスの影響もあったと思いますが、準決勝までを振り返っていかがでしたか。

 

井口 順調ではなかったです。大変ななかで、いろんなケアをしてライブを開催してくれていた方々に本当に感謝しています。ネタに関しては、正直2回戦から「ああ、今年はダメだ……」と思っていました。2回戦に受かってから準々決勝のネタを考えて、準々決勝受かってから準決勝のネタを考えてというギリギリの感じだったので、逆に開き直ることができました。

 

河本 例年、当日に(井口から)ネタを渡されていたんです。今年も準々決勝まではそうだったんですが、準決勝はちょっと前に渡されて。セリフが完全に体に入った状態で臨めたので、緊張はいつもより少なかったですね。

 

井口 今年は初めて、準決勝2日前にネタができていました。毎年、ネタが完成していない状態で前日眠りについていて、当日めちゃくちゃ怖かったんです。今年はすごくゆっくり過ごせました。早めに作っておくのは大事ですね。毎年そうしとけって話ですけど。

 

――そんな今年1年を漢字4文字で表していただけますか。

 

井口 今年に限らずではありますが「猪突猛進」。特に今年はそういう感じでした。2回戦の前日から「2回戦で落ちたらどうしよう……」と追い詰められていたんですが、それを全部とっぱらってダーッと勢いで行ったのがよかったんだと思います。

 

――昨年話題になった「いぐちんランド」騒動(※井口がファンを騙る女性からSNSで送られてきた裸の写真に、自らも同様のものを返信したところ、すぐさまその写真がネットに晒されてプチ炎上。太田光代社長の采配で、直後の爆笑問題のラジオ番組に出演して顛末を説明した)も、漫才に入れていましたね。

 

井口 入れるかどうか悩んだんですけど、ネタのなかでネット云々について触れているのに、いぐちんランドのことを言わないのも変だしなと。今年はそういう「これ言っちゃダメ」みたいなことを考えないようにしたのがよかった。

 

河本 漢字4文字……えーなんだろう。「晴天の霹靂」とか?

 

井口 5文字だよ!

 

――河本さんの趣味である「ソロキャンプ」は今年の流行語トップ10に入りましたし、いま追い風が吹いている感があるので、それ関連とか?

 

河本 そうなんです、キテるんですよ! そうしたら「一人野営」にします。よかったー、いいのがあって。

 

井口 むりやりだなぁ(笑)。でも確かにヒロシさんにお世話になりっぱなしだもんな。

12

今、あなたにおすすめの記事

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る