有名人の相次ぐ自殺報道には、「少なからずショックを受けた」と2人は語る。
亀田「娘の姫月と同じぐらいの年で、プロレスをやってた木村花さんという子がいてたやんか。ネット上で叩かれて、若くして亡くなった。俺らもいろいろ悪口を書かれたけど、俺は息子らに『何か悩んでないか?』と絶えず聞いてた。
あの子は、そういったことがなく亡くなったというのが、すごくショックなのよ。ネットって匿名やから、書きたい放題やねん。純粋な子で、全部見てたんやろな。それで追い込まれてしまった。かわいそうで仕方ないね。自殺というのもショックやったな。
ほかにも、自殺した有名な女優さんもおったやんか。まわりが気づいてやれんかったんやろうか。自殺するって、すごく勇気がいるよね、会長?」
山根「勇気いるよ。俺もバッシングされたときは、車に飛び込んだろうと思ったけど、怖いからできんかったもんな」
亀田「自殺する勇気があったら、その勇気を違う方向に持っていかれへんかったかなあ。死ぬ勇気って、ごっついことなのよ。俺らも経験したけど、『その場を耐え忍べば、また違う明るいこともあるやん』って」
続いては、政治の話題。安倍晋三首相(66)が辞任し、菅義偉(72)が新首相になったが、両氏に対する評価は?
山根「俺は昔の政治家は好きやけど、今の政治家は好きじゃない。昔の大好きな政治家は、大野伴睦先生やね。あと、中山正暉先生。
大野先生は、俺の親父がお世話になって、中山先生は俺が個人的にお世話になったんだ。じつは、俺がバッシングを受けたあと、『参議院選挙に出てほしい』と、2回話を持ってきた政治家がいた。受けなかったけどな」
亀田「立候補すれば、よかったんちゃいますの?」
山根「『ぜひ政治家になってほしい』と言われたけどね。そのとき俺が言ったのは、『総理総裁になれるんやったら、俺は出る。日本国には変えたいとこがいっぱいある』。」
亀田「正直、誰がトップになろうが同じことなのよ。どのマスコミも、日本のトップを叩くんやから。そんなんで、国が成り立つのかって。正直な話、北朝鮮はちゃんとまわりがトップを “立てる” わな。それでこそ、トップといえるのよ」
山根「そのとおりや(笑)」
亀田「菅さんが総理になったって、『なんや、あのおっさん』って、誰も知らんのよ。みんな、自分のことで必死なのよ、メシを食うために。誰がなっても変わらん。トップになったって、指示どおりに動かされへんのよ。
政党はいっぱいあるけど、足の引っ張り合いをしてるだけやし、世界中から笑われてる。税金、消費税がどうやと言うて、反対したところで始まらん。
菅さんは迫力がないのよ、全然(笑)。会長が菅さんの立場やったら、そら迫力あるわ。会長、総理になって日本を変えてくださいよ(笑)」
続いては、社会情勢。この10年で、パワハラ相談件数が急増しているというが……。パワハラについては、どう考えているのか。
亀田『パワハラって、昔は普通にあったで。『パワハラ』って言われたら、上は何もできひんし、その時点でもう、下の者の勝ちになってるのよ。なんもコミュニケーションが取れなくなるし、冗談も言われへん。
下が強くなるようなシステムやから、まだまだ増えてくるよ。ある程度たったら、『やっぱり、あかんかったな』と変わってくると思うわ。山根会長に使ってもろてみいな、全部パワハラやで(笑)」