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3年連続でM-1優勝「学生お笑い」出身者が2021年もテレビを席巻する理由

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.01.02 17:30FLASH編集部

3年連続でM-1優勝「学生お笑い」出身者が2021年もテレビを席巻する理由

マヂカルラブリー

 

 筆者が子供の頃は、ふざけていると親から「そんなバカなことをしてたら吉本に入れるぞ!」と脅された時代だった。しかし、現在は吉本興業の社員は一流大学出身者ばかり。芸人の高学歴化も進み、ここ3年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)、『キングオブコント』(TBS系)の優勝者13名のうち、11名が大学に進学している。いまや、大卒芸人は珍しくないのだ。

 

 

 同時に、最近は学生時代からお笑いの大会に出場し、「学生お笑い」「大学お笑い」と呼ばれる芸人たちが増え、賞レースでの活躍も目覚ましい。

 

『M-1グランプリ』も例外ではなく、2018年のチャンピオン・霜降り明星の粗品さんとせいやさんは、2人とも高校版M-1グランプリといわれる『ハイスクールマンザイ』にそれぞれ別コンビで出場している。せいやさんは2010年に大阪大会で準決勝、粗品さんは2009年に決勝に進出した。

 

 2019年のM-1チャンピオン・ミルクボーイの駒場孝さん、内海崇さんも、『ハイスクールマンザイ』の前身となる『M-1甲子園』に別々のコンビで出場。その後、大阪芸術大学の落語研究会で出会い、コンビを結成した。

 

 2020年のチャンピオン・マヂカルラブリーも同様だ。村上さんは法政大学のお笑いサークル「HOS」出身で、『大学お笑い日本一決定戦』2005年と2006年に連覇している。野田クリスタルさんも、高校1年生だった2002年、『学校に行こう!』(TBS系)の番組内企画『お笑いインターハイ』で優勝している。

 

 まさに、学生お笑い出身者がテレビを席巻しているわけだが、その理由はなんなのか。

 

 早稲田大学のお笑いサークル「お笑い工房LUDO」は、2017年『キングオブコント』準優勝のにゃんこスターのアンゴラ村長さん、2018年『キングオブコント』優勝のハナコ岡部大さんなどを輩出している名門だ。その元幹事長(サークルの代表)である、ひょっこりはんに話を聞いた。

 

 ひょっこりはんによると、現在の学生お笑いは、学内外含め定期的に年10回近くライブがあるという。

 

「学生たちは月に2〜3本ネタを書いて、ライブ前にサークルのメンバー全員の前でネタをやります。もちろん、ネタ終わりのダメ出しもあります」

 

 この環境はプロ並み、もしくはそれ以上にストイックにお笑いに向き合っている。なにもせず芸人になった人と、大学4年間でそういった経験をしている学生お笑い出身者では、当然スタートダッシュからして違う。

 

 賞レースには『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)が芸歴10年以下、『M-1グランプリ』が15年以下と芸歴制限がある。大学時代の芸歴はカウントされないから、学生お笑い出身者は4年間のアドバンテージが与えられることになる。

 

「LUDO」在籍時、アンゴラ村長さんとユニットを組んだ経験を持ち、2019年に早稲田大学を卒業したゼンモンキーの荻野将太朗さんにも、最近の実状を聞いた。

 

「お笑いサークルでは、先輩のネタ作りを間近で見て学習できるんです。『君はこういったキャラだからこんなネタを作ったら』みたいに、先輩からアドバイスをもらったりネタの作り方も教えてもらえることが多いんです」

 

 プロの世界では、先輩芸人から多少のアドバイスはあっても、ネタ作りを近くで見られることはまずない。そういったことも強みのひとつとなる。

 

 2012年に大学を卒業したひょっこりはんの時代は、プロの道に進む人はほとんどいなかったと言う。
「僕もプロになるつもりはなくて、当時のプロ志望はハナコの岡部ぐらいでした」

 

 2019年卒の荻野さんのときでさえ、状況はあまり変わらなかった。
「先輩方がプロで活躍し始めていることもあり、多少はプロ志望が増えてきましたが、それでも割合にするとほとんどいませんでした」

 

 慶応義塾大学のお笑いサークル「O-keis」に所属し、2020年に大学を卒業した水島龍さんは、学生お笑いの世界でもっとも大きい個人戦のひとつ『大学芸会2019』で優勝したにもかかわらず、プロの道に進まず就職した。

 

 その理由を、「芸人さんは売れるまで生活が困窮するじゃないですか……。それと、芸人になった僕の身近な先輩は、すごく面白いのに、売れるのに時間がかかっているんです。そういった現状を見ると、芸人になる決断ができませんでした」と語る。

 

 このように、才能があっても芸人の道に進まない人材が、学生お笑い界には多数存在するのだ。

 

 霜降り明星の2人は、『ハイスクールマンザイ』でお互いの存在を知るが、その後、せいやさんは大学生になり、粗品さんは大学を中退し、せいやさんより2年先に吉本興業でピン芸人を経験した。そんな粗品さんがせいやさんとコンビを組んだ理由はなんだったのか。

 

「吉本に入って、2年間でいろんな先輩や同期芸人と関わらせてもらった上で、せいやが一番おもろいと思ったんで、ぜひこいつとやりたいと思いました」

 

 教師になろうと思っていたせいやさんだが、粗品さんの熱烈な思いに応え、コンビを組んだ。先に触れたとおり、学生お笑いの人たちは、才能や実力があっても、収入が不安定な芸人の世界に飛び込む人は少なく、優秀な人材が多数お笑いをやめている。せいやさんも、もし粗品さんの誘いがなければ芸人になっていない。

 

 だが、最近は上智大学のお笑いサークル「SCS」出身のラランドのように、就職しながらお笑いも続け、プロの世界で活躍する芸人も出てきた。そうなってくると、今年の賞レースは、なおさら「学生お笑い」出身者が活躍することは間違いないだろう。

 

取材・文/インタビューマン山下
 1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退。現在はインタビュアー・お笑いジャーナリスト

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