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渡辺直美、アメリカで成功する可能性が高い「8つの理由」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.03.04 20:40 最終更新日:2021.03.04 20:50

渡辺直美、アメリカで成功する可能性が高い「8つの理由」

 

 渡辺直美さんが、4月から活動拠点をアメリカに移すことを発表しました。はたして直美さんは、アメリカでメジャーなタレントになれるでしょうか。

 

 これまでエンタメ界では、野球界のイチローさんや松井秀喜さんのような実績をアメリカであげた人は皆無に等しいと言わざるをえません。しかし、今回の直美さんのアメリカ挑戦はかなり成功する可能性が高いと思われます。その理由は8つあります。

 

 

 以前、筆者はアメリカのエンタメ界に精通しているデーブ・スペクターさんに、日本人タレントのアメリカ進出について話を聞いたことがあります。そのときデーブさんは、日本人がアメリカでなかなか成功しない理由をいくつか指摘したのです。

 

「日本人は厳しいです。なぜかと言うと、映画やドラマでルックス的にアジア人や日本人が欲しいなら、日系人の方がいいに決まってるじゃない。発音はネイティブだしビザもいらない。そういう人が現地にいるんだもん。なんでわざわざ日本から呼ぶことがあるの?」

 

 直美さんは2019年にニューヨークに自宅を購入し、4月から移住するため、

 

(1)「日本から呼ぶ」という問題点はクリアできています。

 

 さらにデーブさんは、アメリカでの事務所や実績の問題も指摘します。

 

「渡辺謙さんは欧米と行ったり来たりしていますが、成功しています。しかし謙さんの場合は例外で、それができるのは映画『ラストサムライ』や舞台『王様と私』などの実績があるから。それと事務所もすごくしっかりしてるので成り立つんです」

 

 実績でいうと直美さんは、

 

(2)インスタグラムのフォロワー数が日本人トップ。

 

 さらに、

 

(3)レディー・ガガのミュージックビデオのパロディをYouTubeに投稿し、再生回数が2000万回を超えています。

 

 しかも、このパロディ動画は本家のレディー・ガガ制作チームの許可を得ており、レディー・ガガ本人も動画に対しTwitterで「これ大好き!」と絶賛しています。

 

 アメリカを東京に例えるなら、直美さんは福岡No.1人気タレントといったところでしょうか。福岡No.1タレントといえば、博多華丸・大吉さんです。日本でいうと、華丸大吉さんが東京進出する感じではないでしょうか。

 

 過去に東京で『DA.YO.NE』がヒットした際、華丸さんはパロディで『SO.TA.I』を発売し、注目を集めました。そういった点も似ていますよね。ちなみに華丸大吉さんは皆さんご存知のとおり、東京に進出して大成功を収めています。

 

 事務所問題においても、直美さんが今回契約したのは2つのアメリカのエージェント会社。「ICMパートナーズ」はアメリカの4大エージェントで、直美さんがモノマネするビヨンセも所属している会社です。もう1つの「IMG」も世界で活躍する大坂なおみ選手や錦織圭選手のようなスポーツ選手やインフルエンサーが所属する大手です。

 

(4)事務所がしっかりしているという条件もクリアしています。

 

 現在33歳の直美さんは、2年でアメリカで基盤を作り、40歳までにアメリカのコメディ映画の主演を務め、賞を取りたいとコメントしています。こちらに関しても直美さんに追い風が吹いていると言えます。再び、デーブさんの話です。

 

「テレビがネットフリックスのおかげでグローバル化しているから、昔と違って、外国人の役者が必要なんです。今はアメリカで年間400以上のドラマが作られていて、外国人役のニーズが急増中です」

 

(5)昔と比べて外国人役者の需要が増えているのは追い風です。

 

 さらにデーブさんはこんな話もしてくれました。

 

「(6)渡辺直美さんはルックスがいいので、すでにウケてますけどね。(7)やっている芸もビヨンセの口パク形態模写だから、アメリカ人にもわかりやすい。しかも(8)英語を使わない芸なので有利だと思います」

 

 しかし直美さんに不安材料がないわけではありません。デーブさんは直美さんも含め日本人タレントの最大の問題は、やはり言葉だと言います。

 

「海外で売れない最大の理由は、才能とかじゃなくて発音。やっぱり若いときに留学したり、10〜11歳ぐらいまでアメリカに住んでいた帰国子女じゃないと、発音がマスターできないですよ。だから最低でも日本とアメリカを行ったり来たりじゃなく、向こうに住まないと」

 

 直美さんが成功する最大の要因は、言葉を流暢に話せるかどうかという1点にかかっていると思います。デーブさんはこんな興味深い話もしてくれました。

 

「本当のことを言うと、日本のお笑い芸人の方がアメリカのコメディアンより技量があると思う。

 

 ネタだけじゃなくて毎日違う仕事をやって、バラエティなんて、その場のアドリブでやってるじゃないですか。ひな壇やったりMCやったり、何でもこなせる。やっぱり日本のお笑い芸人の方がすごいですよ。

 

 それと、アメリカのコメディアンは日本では考えられないんですけど、基本1人で、コンビはいないんです」

 

 アメリカにコンビがいないのだとしたら、2017年から拠点をニューヨークに移しているピース・綾部祐二さんと直美さんでユニットを組んで、ツインのスタンダップコメディともいえる漫才をやってほしいです。

 

取材・文/インタビューマン山下
 1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退。現在はインタビュアー・ライター・お笑いジャーナリスト

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