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藤田晋社長「社台グループを『ウマ娘』に!」競走馬23億円“爆買い”の裏事情
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.22 06:00 最終更新日:2021.07.22 06:00
7月12日、13日におこなわれた日本のサラブレッドせり市の最高峰「セレクトセール2021」。初参加だったにもかかわらず、株式会社「サイバーエージェント」の藤田晋社長(48)が計18頭を、総額23億6700万円で“爆買い”して話題となっている。
今回の「セレクトセール2021」全体の売り上げは225億6100万円と新記録を樹立。藤田社長の購入額は全体の1割以上になり、競馬界に大量の資金を注入したと言える。
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サイバーエージェントといえば、傘下のゲーム会社「Cygames」が2021年に「ウマ娘 プリティーダービー」をリリースした。「ウマ娘」は競走馬を擬人化した育成型シミュレーションゲームで、リリース直後から大ヒット。
同社の2021年第2四半期の決算説明会では、ゲーム事業の売上高が639億円、営業利益が232億円と過去最高を更新したことを発表している。
「この大ヒットを踏まえて、藤田社長のセレクトセールでの爆買いは『ウマ娘で得た莫大な利益があってこそ』という見方がありますが、じつは順序が逆なんですよ。藤田社長は『ウマ娘』で儲かったから競走馬を爆買いしたわけではなく、『ウマ娘』をもっとドル箱コンテンツにするために、さらに23億円以上の資金を投下したんです。
現在のウマ娘は大きな“欠点”を抱えています。それは競走馬を擬人化するゲームであるにもかかわらず、過去の多くの名馬の名称を使用できていないことです。今回のセレクトセールでの爆買いは、この状態を解消するための第一歩なんです」
こう話すのは、スポーツ紙の競馬担当記者だ。いったいどういうことだろうか。
「名称を使用する許可が下りていない競走馬として真っ先に挙げられるのが、日本の競走馬生産の最大手『社台グループ』の産駒たちです。
『社台ファーム』『ノーザンファーム』『追分ファーム』『白老ファーム』という4つの生産牧場と、多くの人気種牡馬を擁する『社台スタリオンステーション』などを有しているのが、社台グループです。
2020年に引退したGI9勝の牝馬三冠『アーモンドアイ』や、クラシック三冠の『オルフェーヴル』などの名馬は社台グループ系列の法人が所有しています。
かつて『ダービースタリオン』などの競馬ゲームが、競走馬のパブリシティ権について揉めた経緯があるため、『ウマ娘』はゲーム化に際して馬主サイドから馬名の使用許諾をきちんと得るなどして、慎重に手続きを進めてきました。
その中で藤田社長は今回のセレクトセールで、これまで馬名の使用許可を出してもらえていなかった社台グループに大金を落としたというわけです」
じつは、藤田社長が今回購入した競走馬18頭のうち、じつに17頭が社台グループ系列の生産馬だったのだ。
「これは、社台グループ系列の名馬たちの馬名の使用許諾を今後もらうための“挨拶料”といったところでしょう。藤田社長の資産は数千億円といわれています。23億円くらいはどうってことないですし、今後、『ウマ娘』のコンテンツを充実させることができれば、あり余るほどの見返りがあるはず。集客も期待出来て、万々歳ということなんです」(前出・記者)
将を射んと欲すれば先ず馬を射よーー。