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芳根京子「これまで5回くらい “リスタート”」朝ドラ後の成長を語る
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.24 11:00 最終更新日:2021.07.24 11:00
本誌初の表紙と撮り下ろしグラビアに登場した芳根京子。朝ドラ『べっぴんさん』のヒロインを演じ、注目を集めてから5年。役者としての成長に関して、芳根京子に話を聞いた。
――今年に入り、すでに映画3本、連続テレビドラマ3本にご出演されています。お仕事に関して、ご自身で変化や成長を感じている部分はありますか。
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芳根 「高校生の頃は、毎日仕事がなくても『学校があるから』という甘えがあったような気がします。高校を卒業して『俳優一本でいく』と決意してから意識が変わりましたね。いまは『毎日、行く現場がある』幸せを感じています」
――18歳で朝ドラヒロインに選ばれたことも、その後のお仕事に大きな影響を与えたのではないでしょうか。
芳根「私は仕事を終えてから『どう頑張って、どこを目標にしようか』と、リセットというか、リスタートするタイプなんです。朝ドラ出演や、日本アカデミー新人賞をいただいたとき、そこからリセットして新たにスタートするという気持ちで仕事に取り組んでいます。
自分のなかの短い歴史で、これまでに5回くらいリスタートしてる感じなんです。朝ドラのヒロインをやった方は少ないので、どうしてもそれが一番の肩書になりますが、『その肩書しかないのはどうなんだろう』という葛藤というかプレッシャーは、常に自分のなかにあります」
――主演女優やヒロインのイメージも強い芳根さんですが、今年の映画『ファーストラヴ』やドラマ『コントが始まる』などの作品では、バイプレーヤーとして強い印象を残しています。
芳根「そういって役を評価していただけるのは、本当に嬉しいです。このお仕事は、やりたいという気持ちだけでできる仕事ではないので、求めていただける作品や役は、できる限りやらせていただきたいです。私は任せてもらえることに、喜びを強く感じるタイプなので」
――ドラマ『バイプレイヤーズ 〜名脇役の森の100日間〜』に、『朝ドラ再主演を目指す芳根京子』役でご出演されたのも驚きました。
「あの作品に呼んでいただけたのは嬉しかったです。いつか自分が30代か40代になったときに、朝ドラにお母さん役で出演したいという夢があるんです。その頃、もし女性版『バイプレイヤーズ』が制作されたら出演したい気持ちもあります」
――芳根さんが役を演じるときに、意識されていることはありますか。
芳根「台本を読んで、たくさんの情報を拾って、120%の力で役に向き合い、自分に求められていることを表現したいと思っています。
ただ、役作りという感覚では、取り組んでいないんです。『その場所で、その台詞を発したら、結果こうなりました』という感じが多いかも。
感覚的な表現なのですが、ヌルッと自分のハマりどころを探して、あたかも『ここにいましたけど』って見せるのが上手いのかもしれません」
――最新作『Arc アーク』の不老不死の女性、『ファーストラヴ』の殺人犯。どの役も印象深いですが、芳根さん自身が過去に演じた役への思い入れなどを聞かせてください。
芳根「できればどの役も、自分の演じた人物が愛されたら嬉しい。それが一番強い願いです。『あのときのあの役の子、素敵だったよね』って言われるように演じていきたい。
それを積み重ねて、現場はもちろん、作品が情報解禁されたときに『この役、芳根京子なら上手くやってくれるんだろうな』みたいな安心される女優になりたい。そのために、これからもいろいろな芳根京子を見せたいですね。たくさん裏切って、いろいろな表情を見せていきたいです」
よしねきょうこ
24歳 1997年2月28日生まれ 東京都出身。2013年、女優デビュー。2014年、映画『物置のピアノ』で初主演。2016年、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』でヒロインを演じる。映画『累―かさね―』(2018年)、『散り椿』(2018年)で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。今年はすでに『ファーストラヴ』など3本の出演映画が公開。今春放送の連ドラ『コントが始まる』(日本テレビ系)、『半径5メートル』(NHK)に同時出演。7年振りの主演映画『Arc アーク』公開中。最新情報は公式Twitter(@yoshinekyoko)にて
写真・東京祐