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小林幸子「『おもいで酒』レコーディングはバイトの学生頼み」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.01.16 17:00 最終更新日:2017.01.16 17:00

小林幸子「『おもいで酒』レコーディングはバイトの学生頼み」

 

「つかぬことを伺いますが、そちらのチャートの1位はなんでしょうか?」
「『おもいで酒』です」
「誰が歌っているんですか?」
「小林幸子さんです」

 

 当時、小林さんが、「信じられなくて」自ら有線放送に電話確認したという。なぜなら、この曲はB面だったからだ。

 

「15年間、ヒット曲がありませんでしたから。A面はドラマの主題歌だったんですが、B面は、作詞、作曲ともにアマチュアの方が作った曲。音楽出版社がストックしていた曲の中から、スタッフが選んだもの。

 

 レコーディングにお金をかけられず、イントロのエレキギターを弾いているのはアルバイトの学生さんでした(笑)。

 

 大阪の小さな有線の放送局とはいえ、テレビで一度も歌ったことのない曲が1位になったなんて、信じられなかったんです」

 

 1979年3月、A面とB面を入れ替え、ジャケットを刷新して再リリース。

 

 下積み期間のあいだに、日本全国のテレビ、ラジオ、レコード店、スナックなど、「どこへ行ってもサインが置いてあった」というほどのキャンペーンが実を結び、本作は、『ザ・ベストテン』の年間1位(1979年)を記録した。

 

「私にとっての『おもいで酒』は、よく頑張ったね、辛抱したねっていう歌の神様からのご褒美。アスファルトから咲いた大輪です。代表曲が出来て、私の歌手人生が大きく変わりました」

 

<小林幸子『おもいで酒』>

1979年1月25日発売
作詞:高田直和 作曲:梅谷忠洋
●売上枚数:138.3万枚('79年)
●ザ・ベストテン初登場:'79年7月19日7位
●最高位:5位 ●連続ランクイン:10週

 

カラオケ・ワンポイント・アドバイス!>

 私はカラオケの得点で80点以上出たことがありません(笑)。「あの人どうしているかしら」の「あの人」は、歌う人によって変わるもの。好きな人、会いたい人、両親でもいいです。その人を思い浮かべながら歌ってください。

 

<小林幸子>

 1953年新潟県生まれ。1964年、『ウソツキ鴎』でデビュー。1979年、『おもいで酒』で日本レコード大賞「最優秀歌唱賞」を受賞。『NHK 紅白歌合戦』には33回連続出場を果たす。最新ベストアルバム『SACHIKO THE BEST』発売中。近年、ニコニコ動画などでも話題を呼び、「ラスボス」の愛称で親しまれている。http:/www.sachiko.co.jp/

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