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【坂本冬美のモゴモゴモゴ】『さよなら小町』シングル3枚同時発売はL’Arc-en-Cielに先んじた快挙(笑)
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.10.09 06:00 最終更新日:2021.11.08 14:38
“十年一昔” と申します。
辞書には――十年を一区切りと見て、その間には大きな変化があるということ、とあります。
同じく10年を使った言葉に、 “十年一区切り必死の二年” というのもあります。こちらは、何かを成し遂げるには十年の歳月が必要ですが、ただ十年あればいいというものではなく、必死の二年があってこそ、という意味だそうです。ホント、先人たちは意味深く、ありがたいお言葉を残してくださいました。
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振り返って、わたしはというと――。
デビューからの10年は、ただただ必死に、がむしゃらに、前だけを向いて突っ走ってきた10年だったように思います。
恩師、猪俣公章先生との別れがありました。恋も失恋も経験しました。わたしをかわいがってくれた祖父が亡くなったのは、デビュー3年めのことです。
一人の人間としては、そのときそのときを輪切りにすると、心が引きちぎれそうな哀しい時間を過ごしたこともありましたが、歌手・坂本冬美としては、幸せに包まれた10年だったと思います。
このデビュー10年を祝い、次の10年に向けて、でっかい花火を打ち上げよう――。
そんなスタッフの温かい心遣いで実現したのが……表題にある『さよなら小町』と『螢の提灯』『TOKYOかくれんぼ』3枚のシングルを同時発売(1996年)するという企画です。
ロックバンド・L'Arc-en-Ciel(じつはHYDEさんは同郷なんです)が、シングル3枚同時発売で大きな話題となったのは1998年ですから、自慢するわけじゃありませんが、わたしのほうが2年早い。いやホント、自慢しているわけじゃないですよ。しているわけじゃないですけど……モゴモゴモゴ。