TBSと秋元康氏と田辺エージェンシーがタッグを組んだ、女優発掘・育成プロジェクト「私が女優になる日_」。
応募者9000人のなかからオーディションで選ばれた10人が、ドラマ出演をかけ、3カ月に及ぶ演技バトルを繰り広げてきた。審査の結果、1位に輝いた飯沼愛(18)、2位の武山瑠香(15)、3位の赤穂華(15)、特別枠を獲得した三浦涼菜(18)、渋谷風花(19)が、“女優”デビューした。
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彼女たちが出演するのは企画・原案を秋元氏、脚本を人気ラブコメ脚本家の徳尾浩司氏が担当する青春群像ラブストーリー『この初恋はフィクションです』(月曜〜木曜、24時40分〜)。TBS史上初となる「よるおびドラマ」として、10月11日にスタートした。
物語の主人公は、成績が学年トップも恋に関してはクラスでいちばん奥手な高校2年生の倉科泉(飯沼愛)。彼女が通う桜彩館高校は、校則がなく個性を尊重した進学校だ。
新学期、「転校生がくる!」と噂が立つが、初日から欠席が続いていた。しだいに泉は顔も姿も見たことがない不思議な転校生「祖父江広樹」を意識するようになり、クラスメイトとともに振り回されていく。そんななかで友情や恋、部活や勉強などの悩みや問題を等身大に描く。“女優の原石”だった彼女たちがどんな輝きを放つのか、目が離せない。
デビューした5人に、撮影の様子を聞いてみた。
●飯沼愛
「クランクインのときは相当緊張していたようで、“表情が硬いからリラックスして”と、何度も言われて。最近はあまり言われなくなったので、だんだん力が抜けてきてるのかな、とは思います」と撮影にも慣れてきた様子。演じる主人公の倉科泉は「控えめで模範的な生徒なんですが、ビビりだったり大食いだったり意外な一面がおちゃめでかわいらしい子です」。撮影が始まってから変わったことを聞くと「バトルが終わって安心したせいもあるのか、明るくなったと言われます。台詞覚えは大変ですが、現場はすごく楽しいです。撮影が夜まで続くと、帰宅してそのまま床で寝ちゃって、朝、飛び起きたりしてます(笑)」
2003年8月5日生まれ 香川県出身 趣味は読書とギター。特技はバスケットボールの3ポイントシュート
●武山瑠香
「今まではカメラの前に立つだけでも緊張してたんですが、最近は『本番』と言われても緊張しなくなりました。めちゃくちゃ楽しく演技ができているので成長したなって思います」。演じるのはクラスの中心人物の谷田紗羽。「いつも元気で誰とでもしゃべれるクラスの人気者でおちゃらけてる子。別作品に出演できたら、違う役もハマる女優さんになりたいです。朝はテンション100%で撮影に行けるように爆音で大好きなK-POPを聴いてます」
2006年7月4日生まれ 東京都出身 特技は韓国語の“耳コピ”。憧れの女優は米倉涼子
●三浦涼菜
「まだ演技は緊張するし、自然にできるようにはなってないと思います。でも監督だけではなく、いろいろな方から『もう少しこうして』と指導を受けて修正できることが多いので、そこはすごくいいなと思っています」。演じる三ノ輪萌子は「不器用な子で、仲間外れにされないようにほかの人がどう考えているかにすごく敏感。萌子ならどうするかな、と考えながら演じていて、役を通して自分がやれることを増やしていきたいと思います」
2003年8月19日生まれ 福岡県出身 趣味は語学の勉強。特技はアルトホルン
●赤穂 華
「バトルは一発勝負みたいな感じだったので、よけいに緊張してたんですが、ドラマは時間をかけて作っていく感じがあるので、安心してやっています。演技は落ち着いてできてるのかなって思います」。陸上部のエースの浜井凛を演じるが「ほかの人とは群れずに一人でいることが多く、一人でなんでもできる一匹狼的な存在。静かな役なので、今後はすごく派手だったり、ふだんの自分ではできないような役を演じて、演技の幅を広げたいです」
2005年12月12日生まれ 兵庫県出身 趣味は宝塚観劇。憧れの女優は長澤まさみ
●渋谷風花
渋谷はドラマ後半から登場する人物を演じるが、どんな役を演じるのか楽しみだ。本誌密着時に撮影現場を初めて訪れた。「バトルのときとは違って、スタッフさんもたくさんいるし、カメラの角度を変えて同じシーンを何度も撮るのは、すごいなって思いました。撮影も大変そうで緊張します。しばらく青森に帰っていたので標準語に戻すのが大変ですが、しっかりやっていきたいです。早く演技が上手な女優さんになりたいです」
2002年9月19日生まれ 青森県出身 特技はドラム演奏。憧れの女優は多部未華子
写真・福田ヨシツグ
※『この初恋はフィクションです』(TBSほか、毎週月曜から木曜24:40~24:55)