かつて女性ファッション誌『an・an』の『嫌いな男ランキング』で5連覇(2001年から2005年)し、殿堂入りしたほど、世の女性から毛嫌いされていた出川哲朗さん。
ですが、そんな話は今や昔。現在はもっとも好感度が重要視されるCMにバンバン出演しています。
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今年発表された『2021年上半期TV-CMタレントランキング』男性部門では、斎藤工さんに次ぐ第2位でした。
このランキングはあくまでも世間的イメージ。芸人の世界での出川さんは、昔も今も変わらず、尊敬され愛されています。
筆者は出川さんと何度かお酒の席でご一緒させていただいたことがあります。そのときに出川さんがされる大半が、お笑いの話なんです。
「誰々の番組見たけどめちゃくちゃ面白かった」「誰々とこのあいだ仕事したけど、あそこのスタッフは相当優秀だよ」といった話を、お酒が苦手な出川さんは朝までコーラ片手に話されます。
とにかくお笑いが大好きで、常にアンテナをはっていて、プロの目線で番組を見ているのです。
過去にダチョウ倶楽部さんを取材したときに、出川さんのプロ意識の高さが垣間見えるお話をお聞きしました。
肥後(リーダー)「出川の主な仕事はドッキリにかけられること(笑)。だから急にドッキリを仕掛けられて服が汚れたときは、マネージャーが車から新しい着替えを持ってくるの」
上島「あるとき、リーダーが仕掛人だったときがあって、リーダーの服が汚れちゃって」
肥後「そう。出川がターゲットだったけど、ハプニングで俺にもペンキがついて。そしたら出川がマネージャーに『リーダーのぶんもあるよな?』って言って、車から僕のぶんも出してくれたの」
出川さんが仕事で使う車には、いつドッキリを仕掛けられてもいいように、着替えが常備されているのです。
肥後「出川の大きいワゴン車のなかには3段の衣装ケースがたくさん重なっていて、1個ずつに『パンツ』『靴下』って書いてあって。本当に部屋みたいですよ」
ジモン「ハリウッドスターの自分用のキャンピングカーみたいなもんよ」
上島「汚れた服を脱いだあと、出川は白いタオル地のバスローブを着てたな。ちょっと売れてるAV男優みたいだったよ(笑)」
いつでも着替えを常備している出川さんのプロ意識の高さには驚くばかり。
私事になりますが、筆者が4年前、一時芸人をやめてライターに転身することを出川さんにメールで報告したとき、こんな返信をいただきました。
「山下の取材ならいつでも受けるから、一人前になるまで待ってます。それまで俺も、第一線にいられるよう頑張ります」
こんなメールをいただいたら、そら、好きになるでしょう。芸人に復帰した今は、また出川さんとお仕事でご一緒できるように頑張ります!
インタビューマン山下
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している
( SmartFLASH )