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2021年出演者から見えた『紅白歌合戦』の限界…国民的ヒット曲の不在、紅白色分けの違和感

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.11.26 06:00 最終更新日:2021.11.26 06:00

2021年出演者から見えた『紅白歌合戦』の限界…国民的ヒット曲の不在、紅白色分けの違和感

初登場の上白石萌音

 

 11月19日、『NHK紅白歌合戦』の出場アーティストが発表され、顔ぶれがある程度出そろった。

 

 紅組初出場はAwesome City Club、BiSH、上白石萌音、millenium parade×Belle(中村佳穂)、白組はKAT-TUN、Snow Man、DISH//、平井大、布袋寅泰、まふまふ。

 

 

 しかし、出場が噂されていたAdoやウマ娘、優里などは落選、Official髭男dismは辞退したこともあり、例年ほどの盛り上がりは見られない。そのため、SNSでは、出演アーティストに対する厳しい声が相次いだ。

 

《しかし例年以上に微妙な面子だな。Mステの方が圧倒的に豪華になりそう》

 

《紅白歌合戦出場歌手に対して思う事。 誰この人。なんでこの人。またこの人?》

 

「NHKは、出演アーティストを『今年の活躍』『世論の支持』『番組の企画・演出』という3点を中心に選出しているといいますが、結果的には『この人は誰?』という寂しい声が多く寄せられています。

 

 2020年は『鬼滅の刃』ブームやTikTokで爆発的にヒットした瑛人の『香水』など目新しい作品がいくつかありましたが、今年はそうした楽曲も少ない。テレビの他にYouTubeなどプラットフォームがいくつもある時代ですから、『誰もが知る国民的ヒット曲』が生まれにくい傾向にあるんです」(音楽ライター)

 

 そもそも、出演アーティストを性別で紅白に分け、戦わせるという男女対抗の形式に、疑問を抱く声も増えている。

 

《白の男と赤の女だけで区分する世の中でもないし男女混合のグループだって多い。 歌わず音声を流すグループだっているんだし今や紅白歌合戦って様々な面で時代おくれ》

 

「“多様性” という言葉が世間に浸透しつつある現代では、男女を分ける形は時代にそぐわなくなっています。NHKもこの点は意識しているようで、今年は『紅組司会』『白組司会』『総合司会』という呼び方を廃止し、全員を『司会』と呼ぶスタイルに変えました。

 

 しかし、依然として紅組・白組の分け方は残っている。番組名にも入っている根本的な部分ですから、簡単に変えるわけにもいかないでしょうが、ここが紅白歌合戦の限界といえるかもしれません」(前出・音楽ライター)

 

 大晦日はこたつに入りながらみんなで『紅白歌合戦』を見るという光景が、今後はどんどん難しくなっていくのかもしれない。

 

( SmartFLASH )

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