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M-1ファイナリスト「オズワルド」優勝候補のプレッシャーを力に変える「どっちにしろみんな味方!」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.17 18:20 最終更新日:2021.12.17 18:21

M-1ファイナリスト「オズワルド」優勝候補のプレッシャーを力に変える「どっちにしろみんな味方!」

オズワルド(左から畠中悠、伊藤俊介)/(c)M-1グランプリ事務局

 

 初代王者・中川家から始まり、アンタッチャブル、サンドウィッチマンなど数多くの人気芸人を世に出してきた、漫才日本一を決める「M-1グランプリ」。

 

 昨年はマヂカルラブリーが、激しい動きと、自ら「リモート漫才」(村上)と称したほど距離をとったままの異色漫才で優勝。「これは漫才か? 漫才じゃないか?」論争を巻き起こし、年が明けてもしばらくその余韻は続いた。

 

 

 SmartFLASHでは、今年もM-1グランプリ2021決勝に駒を進めたファイナリスト9組を直撃。12月19日(日)の決勝までの毎日、1組ずつ紹介していく。

 

 8組目は今大会唯一、3年連続ストレートで決勝進出を果たした「オズワルド」(※インディアンスも3年連続だが、昨年は敗者復活戦からの勝ち上がり)。

 

 畠中悠と伊藤俊介のコンビで、吉本興業所属ではあるが、何年も前から吉本の常設劇場以外の舞台に立つ機会を多く持ち、“他流試合” で力をつけてきた。

 

 話芸の上手さに定評があり、審査員からも賛賞されるが、昨年の決勝では松本人志に「オズワルドには “静” の漫才を期待していたんですけど(中略)後半わりとうるさくなっていった」との評を受けた。はたしてその言葉への回答をネタに忍ばせるのか。今年こそ「優勝、それだけです」と固い決意で3度目の正直に挑む。

 

――決勝進出おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。

 

畠中 まずはひと安心です。(予選には)毎回そのとき一番面白いと思ったネタを持っていって、準々決勝も手ごたえはあったんですが、ツイッターで評判を見ていたら「あれ? あんまりだった?」と。

 

伊藤 ホント安心しましたね。準決勝はいいウケ方ができた感触はありました。あとは決勝までにネタをバチバチに仕上げます。今年の決勝のメンツは、マジで何年か前の地下(劇場)ライブです。ロングコートダディさんとももは大阪(吉本)所属なのでゲストで呼んだとして、東京組の残り7組が一緒に出ているようなライブは山ほどありましたから。こんな時代が来るんだな……と。とんでもない時代ですよ。

 

――準決勝までを振り返っていかがでしたか。

 

伊藤 3回戦くらいまでがエグかったです。

 

畠中 オズワルドは優勝候補、みたいに言ってもらえるのをなんとなく耳にするようになって、その期待に応えなきゃと勝手にプレッシャーに思っていた部分があって。準々決勝が終わったくらいから「もう考えないようにしよう。ふつうに自分たちが面白いと思うことをやって、それで笑ってもらえればいいや」と切り替えました。

 

伊藤 どっちにしろみんな味方だしな、と。プレッシャーではなく、ただ応援してくれているだけなので。

 

――優勝賞金1000万円の使い道は考えていますか?

 

伊藤 母ちゃんと母ちゃんの姉ちゃんで飲食店をやってほしいです。母ちゃんは塗装業なんですが、もう身体的にギブですよ。まだ本人に了承は得ていなくて、優勝してから言おうと思っていますが、前々からやりたいとは言っていたので。

 

畠中 先日母親が実家をリフォームしたいと言っていたので、その費用に。両親が昆布漁の漁師をしていて、一昨年、昨年は「漁の船を買いたい」と答えていたんですが、母親がもう昆布漁は引退しようと考えているらしいので、船を買うのはやめます。

 

――「ファイナリストのなかで自分たちが一番○○だ!」と言えるものは何でしょう?

 

畠中 「一番薄着」です。

 

伊藤 「一番連続で決勝進出」。「一番連続」っていうのも変ですが、3年連続ストレートで決勝進出は僕らだけなので。

 

畠中 そうそう、もっと褒めてほしいです。「よくやった!」「おめでとう!」とみなさん毎年言ってくれるんですけど、熱量は下がってきているので(笑)。こっちはむしろ「去年を超えないと!」と頑張っているんです。

 

伊藤 今年も決勝に行くだろうと期待してもらえるのはうれしいんですが、初決勝のときより確実に薄れてますね。(今年の決勝進出が)決まった直後に地元のツレに連絡したら、「はいよー」って返ってきました。だからもう優勝するしかないんですよ。

 

――ほかのファイナリストで意識しているコンビはいますか?

 

畠中 特別な思いがあるのは、真空ジェシカとゆにばーすさんですね。僕らこういうインタビューでは毎回、真空ジェシカと答えていたんです。

 

伊藤 真空ジェシカは同期ですし、ゆにばーすさんは師匠なので。でも感慨深いな……なんて言うのは今日で終わりです。それとは別で、ランジャタイさんをどういうふうに審査するのかは気になりますね。意味がわからないと思うので。ああいう人は、ライブシーンにもあの人たちしかいない。まさに最終兵器です。

 

――敗者復活で勝ち上がってきたら脅威だと感じるコンビは?

 

畠中 見取り図さんとか、準決勝もめちゃめちゃウケてましたし。

 

伊藤 ハライチさんのラストイヤーっていうのも怖いです。ダイタクさんも決勝に来てほしい。いま僕らの世代の東京吉本で、一番すごい漫才師は間違いなくダイタクさんですから。

 

畠中 もしここにダイタクさんまで(決勝に)来たら、この先、子供どころか孫、ひ孫にまで「この回はすごいから!」って今年のDVDを見せますね。

 

――今年1年を “4文字” で表すと、どんな言葉になりますか?

 

伊藤 「東京大阪」。東京と大阪を行き来する回数が半端なかったので。月の3分の1くらい大阪にいます。

 

畠中 僕は「我武者羅」で。今年は今までやったことがない仕事が多くて、生きた心地がしなかったです。

 

伊藤 確かに不思議な仕事も増えました。「これオレでいいのか?」って仕事とか。ジャンルが違いすぎて切り替えが難しいなと感じることもありました。売れたらこんなもんじゃないだろうなとも考えました。

 

――最後に、決勝へ向けた意気込みを一言で!

 

畠中 優勝です。

 

伊藤 優勝、それだけです。今年こそ。

 

※「M-1グランプリ2021」は今年も今田耕司・上戸彩を司会に、12月19日(日)18:34からABCテレビ・テレビ朝日系で生放送

 

取材&文/松田優子

 

( SmartFLASH )

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