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堤真一『妻、小学生になる。』亡き妻との再会シーンに涙…最終回の予想で涙腺崩壊
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.01.28 11:00 最終更新日:2022.01.28 11:00
第1話から涙腺をやられたが、その涙の意味は2種類あった。
先週スタートした堤真一主演のファンタジーホームドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)。死別した妻が小学生の姿で戻ってきたことで、10年間止まっていた家族の時間が再び動き出し、再生していく物語。
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10年前に最愛の妻・貴恵(石田ゆり子)を交通事故で亡くして以来、生気を失っていた父・新島圭介(堤)と娘・麻衣(蒔田彩珠)。
死んではいないが生きてもいないというゾンビのような日々で、圭介は生活費を稼ぐためだけに無気力に働き、趣味や生きがいもなく、大切な娘とろくに会話もできていない。愛する妻のいない残りの人生を、圭介は余生だと思って生きていたのだ。
そんな圭介の前にランドセルを背負った小4の少女(毎田暖乃)が現れ、「私は新島貴恵。あんたの妻。麻衣の母親」と宣言。その少女いわく、10歳の誕生日を前に突然自分が「新島貴恵」であることを思い出したという。
もちろん圭介と麻衣はそんな子供の話は一切信じていなかったが、第1話で貴恵の手料理の味を再現され、貴恵本人しか知りえない思い出を語られたことで、2人がその少女を貴恵だと確信するまでが描かれた。
■ラストを盛り上げるイベントは “別れ” しかない?
気持ちをかき乱されるため、少女を避けようとした圭介と麻衣。けれど終盤で、貴恵が生まれ変わったという非現実的な出来事を受け入れ、3人で手をつないで駆けていくシーンは、家族再生の第一歩を象徴しており、涙腺を刺激された。
とはいえ、最終的に妻と再び別れることになる物語ではないかとも思え、早くも終幕の展開を想像してセンチメンタルな涙も出てしまった。
別れに向かっていくドラマなのかもしれないと予想させる描写はいくつかあった。
たとえば、突然「新島貴恵」の記憶を思い出したと言うが、つまりそれは生まれてからの10年間は普通の少女として生きてきたということ。そのため、いつまた「新島貴恵」であることを忘れてもおかしくはない。
また、少女の姿をした貴恵は、「私がこうなったのはただの奇跡。だから私がいなくても進んでいけるっていう姿勢を見せてよ」と圭介に語っていた。その奇跡が永続的なものだと保証されているわけでもないだろう。
第1話のラストシーンで、圭介は意気揚々と「君が18歳になったら結婚しよう!」とプロポーズしたが、小学生が成長するのを待って結婚するという形の “家族の再生” は、なんだかイビツな気もする……。
そもそも “生まれ変わり” というよりは、貴恵の魂が一時的にその少女の体に憑依している可能性もある。いずれにしてもその再会が永遠のものではなく、限られた時間のギフトなのではないかと、センチメンタルな気分になってしまうのだ。
原作である同名漫画は現在9巻まで発売されているが、未完のため、結末はわからない。ただ、このドラマの最終回を盛り上げる “イベント” は何かと考えたら、やはり貴恵との別れだろう。
圭介と麻衣が、貴恵がいなくとも前を向いてしっかり歩いていけるようになった頃に、貴恵の魂は少女の体から消えてしまうという結末なのではないか……そう思うと涙腺が崩壊してしまう。
――初回の視聴率は世帯平均7.7%、個人全体4.2%(※ビデオリサーチ調べ/関東地区)と低調スタートとなったが、SNSなどの視聴者の評判は悪くなかった。最終回に貴恵との別れが訪れるのか否かはわからないが、今夜放送の第2話以降も涙させられそうなドラマである。
●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中
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