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活動終了発表ラスアイ阿部菜々実、「思い描いていた未来とは違ったけど、1ミリも後悔していない」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.04.21 06:00 最終更新日:2022.04.21 06:00
秋元康プロデュースのアイドルグループ・ラストアイドルが、2022年5月31日をもって活動終了することを発表。4月27日には最初で最後となるアルバム『ラストアルバム』をリリースする。
グループ結成当初からこれまでに発表されたシングル11作のうち、7作でセンターを務め、グループの顔として活動を続けてきた阿部菜々実に、活動終了を目前に控えた現在の心境を聞いた。
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■活動終了する「覚悟」はできていました
ラストアイドルの解散は3月9日に発表された。メンバーたちは、その10日前に活動終了を伝えられた。
「会議室みたいなところで聞きました。ただ事ではない空気感だったのを覚えています。
(11thシングル『Break a leg!』の選抜メンバーを決める) “ラスアイサバイブ” の告知動画で『これがもしかしたら最後のチャンスかもしれない』って書いてあったので、私自身は活動終了する話が出ているのかなって思っていました」
「予感があった」阿部は落ち着いていたというが、大半のメンバーは突然の宣告にあぜんとしていた。
「どんな反応をすればいいのか、わからない子が大半だったと思います。いまでも『活動終了したくない』とか『なんとかならないかな』って思っているメンバーもいますし、次の道を見つけて前向きな気持ちのメンバーもいると思います。
ただ、ラストアイドルとしての活動を気持ちよく終えられるようにしたいって気持ちは、みんな一緒だと思います」
■「バトル」があったから「人間」になれた
2017年12月、熾烈なオーディションバトルを勝ち抜いた阿部は、ファーストシングル『バンドワゴン』でラストアイドルのセンターとして華々しくデビューした。
だが、活動当初から「つらいことの方が多かった」という。
「最初は7人を決めるオーディションから始まって、7人で活動すると思っていたのに、デビューしたら人数も違いますし、その後もグループ内でこんなにバトルをするとは思いませんでした。
バトルを勝ち抜いたら成功への道が広がっているんだろうなって思っていましたし、何も怖くないくらいの心境だったと思います。でも、現実は上手くいかなくて……。
最近のことで記憶が新しいっていうのもありますけど、ラスアイサバイブは、けっこうつらかったですね。デビュー前もメンバー同士で戦ってはいましたけど、当時はお互い何も知らなかったので。
その後、4年間活動してきて、関係性や信頼感ができた後に仲間同士で戦うのは、かなりつらかったです。
振り返るとつらいことの方が多かったなって思うんですけど、ラストアイドルに入ったことは1ミリも後悔してないです。経験したことは身になっているし、よかったなって思います」
ラストアイドルは順調にヒットを飛ばし、6thシングル『大人サバイバー』で阿部も念願だったという『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演する。
「すごく鮮明に覚えているんですけど、イベント終わりに集められて、『来週、Mステに出ます』って急に言われたんです。現実かどうかすぐには受け入れられなくて、理解できてからは信じられないくらい嬉しかったです。アイドルをやってよかったって思えた瞬間でした。
出演したときはずっと夢見心地で、いい経験をさせてもらえたと思っています。
ただ、Mステに出たからといって、ものすごい反響をもらえるわけではないんだなって、出演したからこそ気づきました。Mステに出たから、もっと大きな会場でライブができて、ファンの人が一気に増えるかなって想像していたんですけど、そんなこともなくて。
もっと爪痕を残さないと、世間の人たちに届かないってことを実感しました」
( SmartFLASH )