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木村拓哉『未来への10カウント』視聴率が一桁台陥落…大物のサプライズ投入でV字回復を

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.05.12 11:00 最終更新日:2024.07.23 13:37

木村拓哉『未来への10カウント』視聴率が一桁台陥落…大物のサプライズ投入でV字回復を

 

 木村拓哉の主演ドラマ史上、視聴率が初の一桁台に陥落したと話題になっている『未来への10カウント』(テレビ朝日系)。

 

 だが、言うほど悪くないし、個人的にはけっこう面白いと感じている。後半で投入される可能性が高そうな大物キャスト次第で、視聴率のV字回復もあるかもしれない――。

 

『未来への10カウント』は、高校時代にボクシングで4冠を達成していた元天才ボクサー・桐沢祥吾(木村)が主人公。

 

 

 桐沢は大学時代に網膜剥離でボクシングを引退し、その後、最愛の妻を亡くしたこともあり、ピザ屋のデリバリーバイトで食いつなぐ自暴自棄な生活を送っていた。そんな彼が母校の高校ボクシング部のコーチに就任し、廃部危機だった部を立て直していくというストーリー。

 

 世帯平均視聴率(※ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)は、第1話が11.8%と好スタートを切ったものの、第2話で10.5%となり、第3話でとうとうキムタクのドラマ史上、初の一桁台となる9.9%を記録。そして先週放送の第4話も二桁視聴率に持ち直すことなく、9.6%まで下がってしまっている。

 

King&Prince 髙橋海人演じる3年が早々に引退

 

 筆者が本作をそこそこ面白いと感じている理由のひとつに、テンポのよいストーリー展開があげられる。

 

 ボクシング部の3年生役として、King&Princeの髙橋海人が主要キャストに名を連ねているので、彼の引退をかけた試合を最終回あたりのクライマックスに持ってくるのだろうと予想していた。

 

 先週の第4話の冒頭時点で、インターハイ予選まで残り36日だったため、試合本番までを数話使ってじっくり描いていくと思っていた。しかし、第4話はテンポよく日数が経過していき、後半であっさり試合当日。大健闘したものの1回戦で惜敗してしまう。

 

 髙橋演じる3年生は部活引退となるため、悔しさをにじませながらも清々しい表情で「これで心置きなく受験に専念できます。僕、絶対に東大入りますから!」と宣言するのだった。

 

 押しも押されもせぬ人気を誇るKing&Princeのメンバーをせっかくレギュラー出演させているのだから、彼の見せ場を最終話あたりに持ってくるという選択肢もあったはず。

 

 けれど、それではストーリーが冗長になってしまうという判断だったのだろう。まだ物語前半である第4話で早々に引退試合を持ってきたわけだ。

 

 一般的に中だるみしがちな中盤回が、むしろここまでで一番の盛り上がりを見せた回になったと思う。実質的な “第一章完結” といったエピソードだった。

 

 今後は髙橋演じる3年生の存在感が薄くなる可能性はあるが、今夜放送の第5話から村上虹郎演じる転校生が新キャストとしてレギュラー入り。ボクシングは強いが生意気なトラブルメーカーといった役どころのようで、生徒役としては髙橋に代わり村上が引っ張っていくことになるのだろう。

 

 髙橋演じる3年生が引退しても、入れ替わりですぐさま若手実力派俳優の村上を投入するあたり、制作陣に抜かりはなさそうである。

 

■最終話に向けて大物キャストが投入される?

 

 気になるのは今夜放送の第5話以降の展開。

 

 村上演じる転校生は生意気だが、敵キャラというわけではないだろうし、本作には悪人といった悪人が今のところ登場していない。

 

 内田有紀演じる校長が、ボクシング部を潰すことや桐沢をコーチから解任することを画策しているが、もともと桐沢の後輩で、当時はボクシング部マネージャーで桐沢を好きだったというポジション。

 

 第5話の時点ではまだ桐沢を追い出そうとしているが、第4話では無邪気にボクシング部の試合を応援するシーンもあり、悪人の敵キャラというより、ただのツンデレキャラ。今後、桐沢と完全和解してボクシング部をバックアップしてくれる存在になるのは既定路線だろう。

 

 そう、現時点では桐沢と本格的に敵対し、最終回を盛り上げてくれそうなキャラが不在なのである。そのため、たとえば桐沢のライバルのようなポジションで、キムタクと対峙しても様になる大物キャストが、今後サプライズ投入される可能性は充分ありそうだ。

 

■嵐・松本潤がなめた辛酸を木村は回避できるか

 

『未来への10カウント』の前クールに放送されていたのは、嵐・松本潤が主演した『となりのチカラ』(テレビ朝日系)だった。

 

 木村と松本は、SMAPと嵐という国民的アイドルグループでエースを担っていたという共通点がある。

 

 木村にとって松本は自分と共通点のあるかわいい後輩だろうが、そんな松本の『となりのチカラ』は、全話の世帯平均視聴率で9.1%を記録。全話平均で一桁台というのは松本主演の連ドラ史上初で、辛酸をなめる形となった。

 

『未来への10カウント』は第3話、第4話で一桁台に陥落したものの、第1話~第4話の平均を算出するとまだ10.5%とギリギリ二桁台だ。なんとか全話の世帯平均視聴率が二桁台で踏みとどまり、ジャニーズの看板を背負って立つ俳優として面目を保ってもらいたい。

 

 今夜放送の第5話からの新展開に期待しよう。

 

堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

 

( SmartFLASH )

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