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地上波テレビで急増「昭和世代とZ世代のジェネレーションギャップ番組」に見える、世代間の断絶に苦しむ制作者の“苦肉の策”

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.06.02 06:00FLASH編集部

地上波テレビで急増「昭和世代とZ世代のジェネレーションギャップ番組」に見える、世代間の断絶に苦しむ制作者の“苦肉の策”

『くりぃむナンタラ』の原型ともいえる『くりぃむナントカ』(テレビ朝日系・2004~2008年)は、複数のDVDが発売された。そのうち「DVD」も若者に通じなくなる時代が来るかも…

 

 5月29日夜に放送された『くりぃむナンタラ』(テレビ朝日系)。「その言葉、Z世代は知りませんでしたブラックジャック」という企画で、昭和世代の常識ワードをZ世代の若者たちが知っているかという、ジェネレーションギャップをテーマにした内容だった。

 

 登場したのは「マサ斎藤」「VHS」「テクノカット」「ユリ・ゲラー」など。昭和世代には懐かしいキーワードがズラリだ。くりぃむしちゅーの旧名「海砂利水魚」まで飛び出し、番組は大いに盛り上がった。しかし、最近同じようなテレビ番組が多いような気が……?

 

 

「2022年3月まで放送された『芸能界常識チェック! トリニクって何の肉!?』(朝日放送テレビ・テレビ朝日系)も、そうでした。昭和生まれ芸能人が、平成生まれ芸能人に常識クイズを出題し対決する、という企画がヒットしました。

 

『踊る! さんま御殿!!』(日本テレビ系)でも、世代間バトルは恒例のトークテーマになっていますし、それ以外でも同じような企画は、このところ増えている印象があります」(芸能ライター)

 

 このようなバラエティ番組の傾向は、「制作側の苦肉の策では」と語るのは、コラムニストのペリー荻野氏だ。

 

「テレビ、とくに地上波のバラエティ番組にとっては、難しい時代だと思います。

 

 若い世代がテレビを観ないというのは、すでにいろいろなところで言われています。ドラマであれば、決まった世代に向けて作るということもアリでしょうが、地上波のゴールデンタイムのバラエティとなると、幅広い世代の視聴を求められるはずです。

 

 とはいえ、なかなか若い人は観てくれない、コンプライアンスは厳しくなる……。その末の“苦肉の策”が、世代間ギャップの企画なのでは。歌番組でも『昭和世代・平成世代のベストソング』みたいな企画が多くなっていますが、それも同じことでしょう」

 

 多様なメディアが充実している時代だけに、老若男女にウケるテレビ番組を作るというのは非常に困難だというのは、わからないでもない。

 

「流行語にしても、私たちには若い子たちの言葉、分かりませんよね。先日の『くりぃむナンタラ』で、若い子が彼氏のことを『ぴ』って略していると知って、軽くショックを受けました(笑)。

 

 コロナ禍になって、『これで若い世代も、テレビを観るようになるかも』と思ったんですが、現実は逆でしたね。ネット配信やYouTubeなどがこれだけ充実して、好きなときに好きなものだけを観ることができる時代、ますますテレビ離れが加速している状況です。

 

 テレビ大好きな私にとっては、なんともやり切れない気がします」

 

 世代間断絶の影響が、テレビにも顕れていたのだ。

 

( SmartFLASH )

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