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徳重聡 “石原軍団”加入時に演技の指導はなし…励みになったのは「渡哲也さんからのお褒めの電話」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.06.26 11:00 最終更新日:2022.06.26 11:00
「ここがいつもの “指定席” なんですよ」
手入れの行き届いたカウンターに座ると、徳重聡の表情が一気に緩んだ。
新宿駅から徒歩3分ほどのところにある焼きとんの名店「鳥茂」。昭和24年の創業以来、多くの人の舌を楽しませてきた “予約の取れない店” だ。
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「石原プロに入り、しばらくしてから渡(哲也)さんのマネージャーさんに連れてきてもらったのが二十数年前。その方が連れて行ってくださるお店は当たりが少なくて(笑)。ただ、鳥茂さんだけは本当に美味しくて、それ以来、一人でもよく来ています。
店名に “鳥” が入っていますが、メニューは牛と豚で、何を食べても美味しいんですよ。特にシロは絶品です」
そう話すと、炭で焼き上がったシロを「待ってました!」とばかりに口に運ぶ。
「いつもお願いする『おまかせコース』にはシロが入っているんですが、一通り食べてからシロはリピートします。体調が絶好調のときは3本いきます。こちらには撮影などで体力を持っていかれたときにお邪魔することが多いです。
たとえばNHKの時代劇を撮っていたときは、場所も近いので栄養補給をさせていただいてました。シロを食べたときの感じで、体調がジャッジできるぐらいです(笑)」
串のお供はアルコール。
「3代目の酒巻(祐史)さんとも、20年来のおつき合いになります。なんでも言えば出てくるので、わがままを聞いていただいています。泡のシャンパンから始まって、豚なら白ワイン、牛なら赤ワインを出してくれます」
酒巻さんはそんな徳重の話を聞きながら、白ワインをカウンターにそっと運んでくれた。
徳重といえば、「21世紀の石原裕次郎を探せ!」でグランプリに輝き、 “石原軍団” に加入してデビューしたのが、あまりにも有名だ。
「初めて受けたオーディションで、当時は大学3年生、就職活動中でした。オーディションと就活の面接が重なった日は、オーディションに行きました。ディーラーを数社受けて内定もいただいていたので、少し気持ちに余裕があったのかもしれません。
5万人以上のなかから500人ぐらいまで絞られたときは、こういうまぐれもあるのかなと。ところが30人、10人と絞られていくと、これはどういうことだ? と思うようになりまして。そう思いながらも、僕のような素人がグランプリになれるわけもないだろうなぁ……と思ってしまっている自分もいました」
ところがそんな意に反して、グランプリを受賞する。
「皆さんに『おめでとう』と言われたんですが、あまりに驚いてしまって。隣に渡さんはいるし、現実かどうかわからなくなっていましたね。
表彰式などが終わってホテルに戻ると、携帯がずっと鳴っているんですよ。それも怖くて出ませんでした。いろいろなことを考えていたら、40度を超える “知恵熱” が出ました(笑)」