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鈴木亮平、『シティーハンター』冴羽獠役に拍手喝采…マンガ原作ドラマで無双状態、銭形警部も変態仮面も
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.08.18 19:20 最終更新日:2022.08.18 19:23
人気漫画の実写化はハードルが高い。最近では、大人気漫画『幽☆遊☆白書』実写ドラマのキャストが発表されたが、《マジで幽白実写やめてくれよ全然違うから人気俳優とかジャニーズとかどうでもいいから似せる気あんのかよ》などと、ネット上で大ブーイングが起きた。
だが、この男だけは違うようだ。人気漫画『シティーハンター』の実写版で、鈴木亮平が冴羽獠役で主演することを東スポが報じると、ネット上には好意的な声が多数あがった。
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《シティーハンターが大好きです。鈴木亮平さんが冴羽役は個人的にすごくいいと思います。見たいなあと》
《日本でやれそうなのが鈴木さんくらいしか思いつかない》
《鈴木亮平という選択はベストに近いように思います》
『シティーハンター』は、北条司氏原作で、1985年に『週刊少年ジャンプ』で連載開始。冴羽獠は、新宿を拠点に活動する超一流のスイーパー(始末屋)だが、同時に「新宿の種馬」「恐怖のもっこり男」の異名を持つ無類の女好き。Netflixで、来年以降に映像化されるという。
映画評論家の前田有一氏が解説する。
「マンガの原作を実写化するのって、難しいんですよ。人気マンガはコミックが数十巻あります。それを2時間の映画に換骨奪胎しなくてはならない。何巻ぶんも入れ込んで失敗するケースも多い。2004年に公開された実写映画の『デビルマン』も、原作5巻を無理矢理つめこんで失敗しましたから。
それと、キャスティングがきわめて難しい。有名なマンガであればあるほど、読者のイメージが固まっている。女の子が見る学園ドラマだったらまだしも、少年漫画はファンタジー要素も入っていますし。『幽☆遊☆白書』がまさにそう。予算もかかるし、CGも下手なものを作れない。完成まで避けなければいけない地雷がたくさんあるんです」
『シティーハンター』も大人気マンガだけに、ファンの期待値が高い。にもかかわらず、鈴木亮平がイメージにピッタリと好評な理由は何か。前田氏は、鈴木が2013年、30歳のときに主演した映画『HK 変態仮面』が大きいと指摘する。
「『HK 変態仮面』の原作は、『週刊少年ジャンプ』で連載された『究極!!変態仮面』です。パンティーを顔にかぶった、ほぼ全裸のヒーローを、鈴木は代役なしで演じきり、興行収入2億円というヒットを記録しました。これが、その後の大きな飛躍につながったんです。
男性人気の高いマンガでしたが、『実写化できるわけがない』と思われていたものを、みごとに演じきった。原作に忠実に、ボディビルで体を鍛えてね。
2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』でもでっぷり太った体にした。2017年のドラマ『銭形警部』にしてもそうです。真剣に役に取り組む姿をみんなが知っているんですよ。
日本の俳優は1作あたりの単価が安いので、どうしても仕事をたくさん引き受けなくてはならず、ひとつひとつの役を吟味してる暇がない。質より量を受けないと生きていけない。
でも、鈴木亮平は、1作1作きちんと役作りするプロ意識を持っています。ハリウッドだと、ロバート・デ・ニーロが役によって体重を数十キロ増減させるのが有名で、『デ・ニーロ・アプローチ』と呼ばれます。それを日本でやっている稀有な役者です。その点が評価されているので、ネットでも彼が叩かれることはないですよね」(前田氏)
鈴木は2010年、オリコンのインタビューで冴羽獠への憧れを語っている。
《“モッコリ” やりたいですね。普段クールだけど実はお茶目という男性もカッコいいと思うけど、本当のカッコよさは、普段はおちゃらけているけれど、やるときはやる、まさに冴羽》
マンガ実写化で「無双状態」を続ける鈴木亮平。冴羽獠役が、鈴木の代表作となりそうだ。
( SmartFLASH )