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小島瑠璃子、小倉ゆうから「中国進出タレント」を迎える厳しい“愛国政策”「テレビは無理、別の稼ぎ方を」

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.08.21 06:00FLASH編集部

小島瑠璃子、小倉ゆうから「中国進出タレント」を迎える厳しい“愛国政策”「テレビは無理、別の稼ぎ方を」

 

 女性タレントが、次々と中国進出を明言している。8月8日にはタレントの小島瑠璃子が、自身のSNSを更新。手書きの文章を投稿し、中国で活動するため、2023年から中国の大学に留学するとしたうえで、

 

「15歳で芸能界に入り、大変なこともあったけれど、笑ってもらうのが嬉しくて、楽しくて、仕事に熱中した13年間でした。28歳、一度ゼロからチャレンジしてみようと思います!!」

 

 

と、その意気込みを語った。さらに、朝倉未来との破局が報道された小倉ゆうかも、7月に自身のSNSで、中国進出のために現在はシンガポールで中国語の勉強に励んでいることを明かしている。

 

 はたして、彼女たちの勝算やいかに。中国の芸能事情に詳しい、上海在住の芸能記者はこう語る。

 

「日本のドラマはインターネット配信され、中国でも若者やOLなどを中心に人気です。そのため、“月9“女優などは高い知名度を誇っています。石原さとみ、綾瀬はるか、長澤まさみなどですね。とくに石原さとみは、中国人が好きな“大人キレイ系”。『メイクやファッションをマネしたい』という女性も多いです」

 

 だが、小島の日本での主戦場は、バラエティ番組。認知度は決して高くない。

 

「文化の違いもあり、日本のバラエティ番組まで見ているような“日本通”なら、知っているというレベルでしょう。小倉ゆうかについては、名前も知らない人がほとんどではないでしょうか」

 

 とはいえ、2人とも日本の芸能界を席巻するルックスの持ち主。素材は最高だ。

 

「小島瑠璃子のルックスは、かわいらしい感じで中国人も好きだと思いますよ。しかし人気が出るかと言えば、普通ぐらいでしょうか。小倉ゆうかはとてもいいルックスですね、スタイルもよく、中国人が好きなタイプじゃないでしょうか。人気も出ると思います」

 

 しかしながら、中国にある芸能事務所の社員は、このように断ずる。

 

「残念ですが、2人ともテレビに出演する可能性は、あまりありません。

 

 というのも、習近平政権のもと、2016年から政府によるメディアへの締めつけがますます厳しくなり、中国では保守的、愛国的な傾向がますます強くなっています。たとえば2016年には、韓国が米軍の『THAADミサイル(終末高高度防衛ミサイル)』システム配備を認めたことに中国政府が激怒し、“韓流禁止令”が出されました。

 

 それまで大人気だった韓流スターが登場するドラマや広告、映画の放送を禁止され、一斉に中国のテレビから消えました。

 

 現在、中国のすべてのテレビ番組は、広電総局というメディア監督機関の審査を受ける必要があります。ここではもちろん、出演者についてもチェックを受けます。中国での人気とは別に、そもそも外国人が、中国のテレビにタレントとして出演するハードルが、非常に高いのです」

 

 となると、彼女たちの挑戦は、失敗が約束されているということだろうか。

 

「いやいや、中国では別の稼ぎ方がいくらでもありますよ。まずは『微博』、『微信』、『TikTok』など、数億人が利用する既存のSNSなどでフォロワーを増やすことでしょう。

 

 さらに最近では小紅書(RED)と呼ばれる、Instagram風の投稿機能とネットショッピングが一緒になったSNSがあります。これは、若い女性を中心に3億人の登録があり、アクティブユーザーは1億人。中国国内はもちろん、台湾などでも人気で巨大な市場になっています。ここで人気が出れば、インフルエンサーとしてスポンサーもつきやすい。とくに日本の化粧品会社などは、彼女たちに依頼しやすいでしょう」

 

 そこで多くのフォロワーを得られれば、イベントへの出演やCM契約が待っている。

 

「価格の参考までに、中国で『蒼井老師(「蒼井先生」の意味)』と呼ばれ、日本人のなかではトップクラスの人気を誇る蒼井そらは、イベントへの出演料が50万元(約1004万円)、2年契約の広告のイメージキャラクターが350万元(約7032万円)です。ほか、ビビアン・スーのイベント出演料が50万元(約1004万円)、広告のイメージキャラクターが200万元(約4018万円)です。新人クラスだと3~5万元(約60~100万円)が相場なので、2人とも60万円からスタートし、1000万円クラスを目指すことになります」

 

 しかし一方で、中国の独特なエンタメ市場には、多くの“落とし穴”が存在する。中国事情に詳しいジャーナリストの角脇久志氏が解説する。

 

「何よりも気をつけなければいけないことは、スキャンダルとネットでの炎上です。たとえば、不倫報道。日本であれば数カ月から1年ほど自粛すれば、復帰できる可能性がありますが、中国ではタレント生命終了で、ほぼ復活は無理です。

 

 もうひとつは、ネットによる炎上です。2012年に蒼井そらさんが有名な中国茶メーカー『西湖龍井』の広告イメージキャラクターをするという噂が流れました。

 

 しかし『AV女優という経歴を持つ蒼井が、中国の悠久の歴史と文化を持つ龍井茶を汚すことになる』と、非難が殺到。蒼井さんは謝罪に追い込まれました。

 

 最近は日中関係が悪化し、ますます反日の気運が高まっているので、自分の意図しない原因で、炎上などに巻き込まれる可能性があります。とくに『小粉紅(「ピンクちゃん」の意味)』と呼ばれる、反中国的、親日的なコメントなどを激しく攻撃するネット右翼が増えています。彼らは海外のタレントに対しても容赦なく攻撃するので、それにつぶされない強靭な精神力が求められるでしょう」

 

 小島の留学については。現地でも報じられており、「加油(がんばれ)!」と温かいコメントも増えているという。

 

 つらくなったら、いつでも帰っておいで!

 

( SmartFLASH )

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