いまやあらゆるメディアで取り上げられるYouTuber。将来なりたい職業に「YouTuber」と答える子供が激増するなど、若い世代からの人気は盤石だ。しかし、テレビに比べて制約が少ないことで、「話題になってナンボ」とギリギリの動画配信をする者も続出。
いわゆる“炎上系YouTuber”は一種の社会問題になっている。
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大手広告代理店も、クライアントにYouTuberを絡めた企画を提案しようと躍起になっている。クライアント側もYouTubeやSNSなどの配信で、顧客に自社商品を訴求することに成功している例が少なくない。そんななか今回、大手広告代理店が調査した人気YouTuberランキングの資料を入手した。好かれるYouTuberをチェックすれば、次のトレンドがみえてくるはずだ。
1位はお馴染みのHIKAKIN。「HikakinTV」はチャンネル登録者数1千万人超のモンスター級コンテンツだ。「真剣に観ているわけではないけど習慣として」(30歳・女性)、「若い人たちの話題についていこうとして」(55歳・男性)など、認知度はダントツ。CMにも出演し、10代から20代後半までに圧倒的に支持される。
2位にはHIKAKINとCMで共演しているはじめしゃちょーが入った。「YouTuberのなかでは比較的清潔感があるしイケメン」(20歳・女性)、「動画編集に凝っててテンポやノリがいい」(27歳・女性)と高評価。しかし、嫌いなランキングでもHIKAKINは18位、はじめしゃちょーは20位に入っている。
3位は地上波でなかなか姿を見ない人気芸人の江頭2:50。30代から50代以上の支持率はなんと首位! 「オリコンの好きなYouTuber調査で2年連続首位だった」(50歳・男性)、「江頭さんの素顔が垣間見えて、人のよさが窺える」(44歳・男性)と大人気だ。
4位は米津玄師。『紅白』に出場した人気歌手は、やはり強い。「映像と音楽のクオリティの高さ」(19歳・女性)、「観ないと時代に遅れている感がして」(23歳・女性)と若者の教祖である。5位は炎上も多いがルックスのよさから人気のユニット、コムドット。「イケメンたちなので素直に観ちゃう」(22歳・女性)、「ファッション雑誌とのコラボは興味津々」(20歳・女性)と若い女性層がハマっている。
それ以外では本田翼や川口春奈の女優系や、歌手のAdo、VTuberのキズナアイ、ヒロシや石橋貴明などのベテラン芸人が入っている。
代理店関係者によると、一般にYouTuberの収入は「登録者数が100万人を超えると年間で1億円以上」と言う。人気YouTuberにとっては“我が世の春”といったところだろうが、マスメディアを席巻するのは、もう少し先になるのかもしれない。