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『笑点』史上初の女性大喜利回答者として大注目!ーー落語家・蝶花楼桃花「“女”なことはプラマイゼロ!」

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.10.30 06:00FLASH編集部

『笑点』史上初の女性大喜利回答者として大注目!ーー落語家・蝶花楼桃花「“女”なことはプラマイゼロ!」

二ツ目時代、演芸男装ユニット活動(前列右)

 

■修行の日々に染みた厳しさと優しさ

 

 そこから1年弱が見習い、そのあとの前座としての毎日。あわせて5年の修行の日々。

 

「前座は全員そうですけど、自分の時間は1秒もないです。365日寄席か師匠の家に行く。師匠のおつかいをしたり、カバン持ちをしながら、合間には稽古もつけてもらいましたし、ほかの師匠のところに出稽古にも行きました。菓子折りを持って『お願いします』ってお伺いして、教えていただく。

 

 たとえば、いきなり(立川)志らく師匠のところに行って『小朝のところのぽっぽと申します。噺を教えてください』ってお願いしたり。すると『君、誰?』みたいな顔をしながら、ホントはすごく優しくてちゃんと教えてくださる。落語ってそんな世界なんです」

 

 入門5年で二ツ目に昇進、春風亭ぴっかり☆となる。

 

「名前に☆がついて(笑)。そのときもいきなり『君、ぴっかり☆だから』って。二ツ目になると師匠の名前から一文字をもらったりすることが多いんです。私も師匠の文字が欲しかったので、少し抵抗したんですよ。でも皆さんがすぐに覚えてくださるので、結局『ぴっかり☆』も大好きな名前になりました」

 

■緊張していないふりをしていた『笑点

 

 真打昇進以降、多忙な桃花師匠。そのなかでも世間にインパクトを与えたのは、今年9月4日の『笑点』(日本テレビ系)への出演だろう。

 

「『堂々としていたよ』と言われますが、本当は緊張していないふりをするのに手いっぱいでした。やっぱりあの舞台に立たないとわからない独特な空気感がありましたね。歳の近い宮ちゃん(桂宮治師匠)にはかなりニヤニヤされましたが、あのメンバーのなかでレギュラーをやっていることをあらためて尊敬しました」

 

 注目された大きな要因は『笑点』史上初の “女性” 大喜利回答者であること。 “女性落語家” と呼ばれることを本人はどう考えているのだろうか。

 

「全然なんにも気にしてないです。気を遣っていただいて “女性” ってつけない方もいらっしゃいますが、お気持ちだけありがたくいただくことにしています。私をちゃんと認めてくださる方の言葉なら、なんと呼んでいただいても嫌ではありません。女性であることで、損することもあるんですけど、そのぶん得することもあるから、プラマイゼロかなと思っていますね」

 

 階段を着実に上り続ける彼女に、今後の目標なども聞いてみた。

 

「独演会を中心にいろいろなことをやりたいですね。ミュージカルだって、お話が来たらやりますよ! 来ないと思うけど(笑)。あとは寄席に託児所を設けるとか、見やすい環境を整えられればなと。寄席って長時間なんですよ。さすがに4時間は長いし、ハードルが高い。どうしたら女性や若い方が見やすくなるのかを考えた取り組みはしていきたいですし、広く愛される落語界にできたらいいなと思っています」

 

 ちなみに独身の桃花師匠。さらにおめでたい話などは?

 

「結婚ねえ……。最近興味がなくなってきちゃって(笑)。二ツ目の最初のころは、本気で結婚しようと思っていて、モテようとしていた時期があったんですけど、この歳になるともういいかなって。まあ今は落語で手いっぱいですけど、頑張ってるといい話があるかもしれないですよね」

 

ちょうかろうももか
二ツ目時代に「浅草芸能大賞」新人賞受賞。「NHK新人落語大賞」では3度にわたり決勝進出。11月1日なかのZERO(東京)、11月7日今池ガスホール(名古屋)、12月19日ABCホール(大阪)で真打昇進披露公演を開催

 

写真・福田ヨシツグ

( 週刊FLASH 2022年11月8日号 )

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