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W杯コスタリカ戦とクライマックスの『鎌倉殿の13人』が放送丸かぶり! 「投資したのにアシスト役」NHKの“大惨事”
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.11.26 14:55 最終更新日:2022.11.26 14:55
11月23日、サッカー日本代表は「FIFAワールドカップ カタール2022」のグループリーグ初戦で、強豪国のドイツに2対1で逆転勝ちを収めた。
日本代表は次戦に勝利すれば、スペイン対ドイツの結果次第で、2大会連続のグループリーグ突破が決定するため、11月27日のコスタリカ戦は大きな注目を集めている。
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今大会は、ネットテレビ局「ABEMA」が全試合生中継をしているが、それと並行して、日本代表戦を中心に、地上波テレビ放送もおこなわれている。
初戦・ドイツ戦はNHKが中継した。次戦・コスタリカ戦はテレビ朝日、第3戦・スペイン戦はフジテレビの放送予定となっている。
「カタールW杯のグループ分け抽選がおこなわれたのは、2022年4月でした。その前に放映権を獲得していました。ただ、何曜日の何時から放送というのは、抽選次第。“運命のイタズラ”としか言いようがないのですが、まさかこんなめぐり合わせになるとは……」
こうテレビ局関係者が話すのは、無理もない。じつはその時間帯をめぐって、思わぬバッティングが起きているのだ。
毎週日曜午後8時~8時45分といえば、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の放送時間。日曜午後7時キックオフのコスタリカ戦が、ハーフタイムを終えて、後半に入るのは午後8時ごろと考えられる。日本代表のグループリーグ突破がかかる「運命の45分」と、『鎌倉殿』が丸かぶりの状況だ。
『鎌倉殿』も、完結まで残り数話という状況で、「実朝暗殺」というクライマックスが迫ろうとしている。
そのため、このバッティグにはインターネット上からも“悲鳴”が上がっていた。
《ちょっと待てーーーー 日本vsコスタリカと鎌倉殿の13人、時間被ってるうううううううううう》
《鎌倉殿コスタリカ戦と被ってるね。視聴率めっちゃ削られそう》
《今確認したらさ、次の鎌倉殿の裏で日本×コスタリカ戦やってんじゃん! 絶対旦那にチャンネル権奪われるじゃん!》
初戦の勝利で一気に期待度が高まった影響で、コスタリカ戦の視聴率は「50%超えも目指せる」(テレビ朝日関係者)という。
SNS上で大きな盛り上がりを見せている『鎌倉殿』だが、最近の視聴率は10%超えがやっとの苦戦状態。そこに“世紀の一戦”が裏番組として登場してしまうのか……。
前出のテレビ局関係者は、「NHKのダメージはそれだけではない」と話す。
「放映権料が高騰している今大会では、広告料金で購入費を回収できないと考えて、日本テレビ、TBS、テレビ東京の3局が中継から撤退しました。
最終的に全64試合中継のABEMA、21試合中継のNHK、10試合ずつ中継のテレビ朝日とフジテレビが出資しあって、推定200億円の放映権料を支払ったといいます。放送試合数の比率から考えれば、NHKが相当の額を負担したのは確実です。
そこまで投資したのに自分たちはアシスト役で、“いちばん美味しい部分”を民放局に持っていかれてしまった。しかもNHKの威信にかかる『大河ドラマ』の裏で放送されては大惨事ですよ」
『鎌倉殿の13人』は、午後6時から「NHK BSプレミアム」で放送されているので、BS視聴ができる人は丸かぶりを避けることができる。
ただ、12月には“第2ラウンド”も待っているという。
「12月18日と発表された『鎌倉殿の13人』の最終回ですが、この日はテレビ朝日系列が、時間帯がかぶる形で『M-1グランプリ2022』を放送するんです。
さらに、この日の深夜0時からは、NHKが中継するカタールW杯の決勝戦もあります。ゴールデン帯からプライム帯、深夜帯まで、テレ朝とNHKの視聴率の奪い合いをするんです」(前出・テレビ局関係者)
テレビ離れが叫ばれて久しい昨今、視聴率争いはまさに「仁義なき戦い」に――。
( SmartFLASH )