「『紅白』は、途中にはさまれるニュースを除くと、約4時間という大型の生放送番組です。これは2部制になった1989年以降、ほとんど変わっていません。放送時間が決まっているということは、必然的に出場歌手数や歌唱曲数もほとんど不変ということです」
テレビ局関係者がこう話すのは、毎年大晦日に放送される『NHK紅白歌合戦』についてだ。
12月5日、NHKは『紅白』に藤井風が出演することを追加発表した。藤井は白組歌手として、2年連続2回めの出場となる。
【関連記事:藤井風 ブレイク後も家賃8万円のアパート暮らし…“紅白視聴率男” の意外に質素な生活ぶり】
NHKは、すでに11月18日に最初の出場者を発表しており、白組・紅組の出場歌手42組と、特別企画の氷川きよしを加えた43組が明らかになっている。
「2021年は、当初、松田聖子さんの出場が発表されていましたが、娘の神田沙也加さんの急逝を受けて、出場辞退になってしまいました。その辞退した松田さんを含めて、NHKが発表していた出場歌手と特別企画は合わせて50組でした。
例年、出場歌手と特別企画を合わせた出場枠は50組弱。それに対して、2022年の『紅白』でこれまで出場が発表されたのは、藤井さんを含めて44組です。
放送時間がほとんど変わらないことを考えると、残り “5枠” ほどが残っているということです」(前出・テレビ局関係者)
じつは、スポーツ紙などが報じたにもかかわらず、まだ出場が正式発表されていない歌手やグループがいる。
10月11日、「日刊スポーツ」は、結成10周年を迎えたバンド「マカロニえんぴつ」の出場が濃厚と報じていた。マカロニえんぴつは2021年に『輝く!日本レコード大賞』の最優秀新人賞に選ばれた新進気鋭のバンドだ。
さらに、10月17日、「スポーツニッポン」はいち早く、ロックバンド「安全地帯」の出場が内定した、と報じている。ボーカルの玉置浩二は、2020年にソロで出場しているが、安全地帯としてなら37年ぶり2度めの出場となる。
「最近の『紅白』は、藤井さんの発表のように、リハーサルがおこなわれるまでの間に追加出場者が発表されることが多くなっています。毎年、ここからは、少しでも効果的に話題を作りたいNHKとマスコミ、そして視聴者との攻防戦が繰り広げられます。
そのため、大手スポーツ紙が報じたこの2組の出場がこれから発表されてもおかしくありません。
また、デビュー40周年といえば安全地帯だけでなく、『花の82年組』と呼ばれる1980年代アイドルの面々もいますし、デビュー50周年を迎えた松任谷由実さんも出場の超有力候補です。ユーミンは2020年も追加で出場発表されました。
また、『カムカムエヴリバディ』に出演した上白石萌音と、『ちむどんどん』に出演した上白石萌歌の姉妹出場の可能性も一部で報じられていますが、こうしたNHKならではの抜擢は特別企画になることも多いので、今後、発表があるかもしれません」(芸能記者)
2021年は視聴率が低迷し、視聴率回復が至上命題とされている2022年の『紅白』。王座奪還に、誰もを惹きつける「秘策」があるのか――。
( SmartFLASH )