エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

高田純次『じゅん散歩』での「テキトー自己紹介」を徹底調査! 人名から「チャーハン」へ進化を遂げる75歳のギャグに脱帽

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.01.16 06:00 最終更新日:2023.01.16 06:00

高田純次『じゅん散歩』での「テキトー自己紹介」を徹底調査! 人名から「チャーハン」へ進化を遂げる75歳のギャグに脱帽

 

 聖徳太子、ペレ、高倉健、カメハメハ、福沢諭吉、白石麻衣、丹古母鬼馬二、チャーハン――。これらがいったい何か、おわかりだろうか?

 

 じつは、これらは2022年に高田純次が『じゅん散歩』(テレビ朝日ほか)で名乗った「自己紹介」の数々である。有名人の名前だけ並べられると、何か共通点がありそうだと感じた方もおられようが、「チャーハン」の時点で思考を放棄したはず。高田純次の自己紹介なのだから、真面目に考える必要はない。

 

 

 筆者は2021年から『じゅん散歩』の定点観測をスタートさせた。高田純次といえば、適当な自己紹介がおなじみだ。「アンジェリーナ・ジョリーです」「ブラッド・ピットです」などが代表作として知られるが、もしかしたら、定点観測するうち何らかの意味や法則が見つかるのではないか。そんなことをふと思い立ったのである。

 

 2021年、『じゅん散歩』のデータを集めてわかったことは、意外と法則があり、適当な自己紹介ボケは少ないということだ。わかったから何なのかと言われればそのとおりだが、もう1年続けることでさらに判明することもあるかもしれないと思い、観測を継続することにした。

 

 2022年に放送された『じゅん散歩』は、全258回(日曜に放送されていた『週刊!じゅん散歩』と10月からスタートした『午後もじゅん散歩』を除き、ウィークデーのレギュラー放送のみを対象とした)。全放送分で高田純次が発した自己紹介ボケは、423回。1日に1.639回、ボケていることになる(意外とボケない日もある)。イチローがメジャーのシーズン最多安打を記録した、2004年の1試合平均安打とほぼ同じ数値だ。どんな傾向があるのか、チェックしてみよう。

 

・人名(アニメのキャラなども含む)……218回(51.5%)
・人名以外の物、動物など……43回(10.2%)
・その他……162回(38.3%)

 

 2021年は、人名が82.2%だった。わずか1.8%だった「その他」が、2022年には大幅にアップしている。つまり、この1年で高田純次は人名ボケの名乗り方すらしなくなったということだ。

 

 高田の定番自己紹介は、「トム・クルーズです」や「加山雄三です」といった、著名人の名をそのまま拝借するものだった。もちろん、そのパターンも健在だが、どぶろくの醸造所を訪れる際「さぶろくじゅうはち」と名乗ったり、明治大学近くのパン店では「明治は遠くなりにけり」と、とぼけながら店に入ったりする傾向が強くなった。店や場所と関連してはいるが、「アラン・ドロンという者なんですが」や「大村崑と申します」に比べると自由度が高い。76歳を迎える2023年は、さらにこの傾向が進みそうだ。

 

 自分の名前を直接、出したがらない高田純次ではあるが、2022年はなんと7回も出している。その前年はわずか1回のみだったから、これは大きな変化だ。7回のうち2回は、外国人観光客と話す際、「アイアム・ジャパニーズ・フェイマス・アクター、ジュンジタカダ」という定型文。さらには、母校のピンポンを鳴らすときにも――さすがに名乗らないとまずいと感じたのか――「聖徳太子という……ごめんなさい、卒業した高田純次と申します」と、まるで観念したかのように挨拶した。それでも、インターホンを押さなければならないタイミングでさえ、名乗らないことも多々ある。

 

 余談だが、個人的にはいちばん好きだったボケは、一目見て商店街の鮮魚店だとわかる店に対して「ここは魚屋さんですか?」(12月16日放送・下高井戸)と言い放ったのが、“高田節”健在で素晴らしかった。

 

 この番組は、高田純次の“新作”の宝庫。さあ、2023年にはどんな“新作”が飛び出すか?

 

文・犬飼 華

( SmartFLASH )

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る