エンタメ・アイドル
20歳になった芳根京子の決意「棒っきれはもう倒れない」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.07.07 16:00 最終更新日:2017.07.07 16:00
「『棒倒し』ってあるじゃないですか。棒を支えている砂が、少しずつ削り取られていく。棒が倒れたら、負け。どこまで倒れずにいけるのか……『べっぴんさん』の現場で、私はずっと自分自身と棒倒ししていた気がするんです」
こう語るのは芳根京子本人だ。19歳の少女が、撮影のために単身大阪へ。初めての一人暮らし、朝ドラヒロイン、さまざまなプレッシャーが彼女を襲う。年に2回も胃腸炎になるほど、肉体的にも追いつめられた。
“HOME”がテーマの今回の写真集。朝ドラのロケ地になった淡路島、ラジオ局の文化放送、祖父母の家がある北海道など、彼女のルーツの場所で「素顔の芳根京子」に1年間密着した。
デビュー時から取材し、彼女の素顔を知る美少女評論家・高倉文紀氏は語る。
「学校の文化祭で映画を作ることになり、監督、脚本、編集を務めたそうです。裏方もこなせる器の広さが、芳根さんの魅力ですね。
『クラス全員と、自身が幹事となってテーマパークに行きたい!』と言ってました。通常、女優さんは幹事役を避けますが、彼女は自ら率先して周りを前向きにさせる明るさを持っている。もちろん主演もできるし、脇も固められる。“メインディッシュになる野菜”のような女優ですね」
芳根京子は、外見も特徴的だ。
「目が特徴的。目尻がキュッと垂れたところが、見る人に印象を強く残す。『オーディションの女王』と呼ばれるほど、制作側の目を引く個性です」(映画批評家・前田有一氏)
撮影が終わり、 20歳を迎えたとき、「芳根京子という棒っきれは、世界に刺さっていることができたぶん、もう倒れない」とその気持ちを表現している。
料理好きで知られる彼女だが、今度は「芳根京子」というメニューで、ぜひ一品作ってもらいたい。
よしねきょうこ
20歳 1997年2月28日生まれ 東京都出身 2013年、ドラマ『ラスト シンデレラ』で女優デビュー。2016年、約2200人の候補者からNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の主人公・すみれ役に選ばれ、国民的女優になった。ヒロインを務める映画『心が叫びたがってるんだ。』が7月22日、主演短編映画『わさび』が8月26日に公開
写真◉塚田亮平
1st写真集『ネコソガレ』は太田出版から6月14日発売
(週刊FLASH 2017年6月27日号)