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『オモウマい店』若手制作陣が語る過酷な裏側「取材中、村長になってくれと言われたことも」

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.04.05 06:00FLASH編集部

『オモウマい店』若手制作陣が語る過酷な裏側「取材中、村長になってくれと言われたことも」

右から奥山寛也さん(26歳)、河合瑛実さん(25歳)、綾田龍翼さん(25歳)

 

「オモてなしすぎでオモしろいウマい店」ーー「オモウマい店」を求めて全国を駆けまわる『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(中京テレビ)がこの4月に放送開始3年めに突入する。

 

 毎週、視聴者の想像をはるかに超える“びっくり店”が登場するが、その店を探し求めて全国を駆け巡るのが総勢40名のスタッフだ。きっと喜びも苦労も多いはず。そこで番組開始当初から取材をするディレクター3名に制作の裏側を伺った。

 

 

ーーまずはこの2年間を振り返ってください。

 

河合瑛実D(以下、河合) 配属されたときはまだADでバタバタした思い出ばかりです。番組名も知られていなかったので、「なんで名古屋のテレビ局が?」と不思議がられたこともありました。

 

綾田龍翼D(以下、綾田) あっという間でした。次のオンエアまで時間がないのにお店が1軒しか決まっていなくて一日に5店舗をリサーチしたことも。お料理もいただくので1週間で4kg太りました(笑)。

 

奥山寛也D(以下、奥山) 激動で内容が濃すぎた2年です。「もしかしたら、この生活がこの先もずっと続くのか?」と思ったり……。

 

ーー番組スタート時は苦労も多かったと聞いています。

 

綾田 立ち上げのときは今よりスタッフが少なかったので、群馬で取材した翌日に静岡にいたりしましたね。

 

河合 私は考え事が多すぎて新幹線に乗るときに、身分証の入った財布を忘れたことが。職務質問されたらどうしようとドキドキでした。

 

奥山 スタート時は1時間で4店舗紹介することも多かったので、同時期に大阪と栃木のお店を掛け持ち取材しました。しかも放送が同じ日。結果、取材もフォローも中途半端に終わってしまい反省しています。

 

ーー取材交渉は苦労ばかりだとお察しします。

 

綾田 30店連続でお断わりされたこともあります。静岡県で取材をしていて、広島県に気になるお店があったので向かったらお断わりされたことも……。一度取材に出ると、1週間は帰宅しません。

 

奥山 スタッフ一人で年間200店ほどリサーチして、全店で料理をいただきます。僕の最長密着は1店で3週間。ホテル泊なので、家よりホテルのベッドで寝ることがはるかに多かったです(笑)。

 

河合 交渉は大変です。でも私はテレビディレクターという感じがしないのか、皆さん「助けてあげよう」と思ってくださるみたいです。

 

ーーロケでは家族のようになりますが、「店を継いでくれ」「息子や娘と一緒になってくれ」と言われたことはありますか。

 

奥山 「店を継いでくれないか」と言われたことはあります。

 

綾田 本当ですか?

 

奥山 うん。人口減少に悩んでいる地域で「今の仕事に行き詰まったら店をやってほしい」と本気で頼まれました。「村長になってくれ」と言われたこともありましたけど、さすがに村長は(笑)。

 

ーー最後に『オモウマい店』は皆さんにとって、どんな番組ですか。

 

綾田 親みたいな番組ですね。人生に通じる、いろいろなことを学ばせていただき、人として成長しています。

 

河合 取材先の皆さんが信じられないくらい心が広くて、「私も人に優しくしよう」と思わせてくれます。

 

奥山 僕にとっては親に聞けないことを聞ける番組です。僕の倍以上の年齢の方に「人生、どうですか?」「生き甲斐ってなんですか?」と質問しています。それがこれからの人生の参考になるような気がして。よく言われる言葉ですか? 「縁を大切にしろ」です。これは全スタッフが言われていると思います。

 

 次回はどんな「縁」を見せてくれるのか。楽しみだ。

( 週刊FLASH 2023年4月18日号 )

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