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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』杉 良太郎さんーー料理の後片づけも洗濯物も畳んでくれる気配り上手の杉さま

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.05.20 06:00FLASH編集部

坂本冬美の『モゴモゴ交友録』杉 良太郎さんーー料理の後片づけも洗濯物も畳んでくれる気配り上手の杉さま

坂本冬美、杉良太郎、藤あや子

 

 杉良太郎さんーーというお名前を聞いて、皆さんが頭に思い浮かべるのは『遠山の金さん』、100万枚を超える大ヒット曲の『すきま風』、そして、そして、 “流し目の杉さま” でしょうか。

 

 以前は、わたしも同じように思っていましたが、今では大事な、大事な親友、夏ちゃん(伍代夏子)が愛してやまないダーリンです。

 

 あれは……心身ともに疲れ果て、舞台から離れていた時期、2003年初頭のことでした。

 

 

 杉さまから「遊びにおいで」と誘っていただき、夏ちゃんと一緒に飛行機に乗り、一路、別荘がある青森県下北半島へ。

 

 夏ちゃんと杉さまが結婚したのは1999年ですから、ぎり新婚ほやほや(もっとも、今でも2人はアツアツですが)。飛行機に乗る前から、気持ちは杉さまの元に飛んでいます。

 

 一方のわたしはというと、2人の結婚式で、あやちゃん(藤あや子)と一緒に『てんとう虫のサンバ』を熱唱。夏ちゃんが投げたブーケをガシッと受け取ったものの、相も変わらず独身のままです。

 

 この差はなんだ!? 世の中、不公平だぞぉ。ついつい、文句のひとつも言いたくなるところですが、空港からさらに車で3時間ほど。あたり一面真っ白な雪の中に建つ杉さまの別荘を見た瞬間、ぽかんと開いた口が塞がらなくなってしまいました。

 

 とにかく広い。それも、ハンパじゃない広さで、門から玄関まではスノーモービルです。お風呂も、ここはホテルか!? と目を疑うほど広い温泉で、夏ちゃんが「出るのは熊くらいかな」なぁんて言っていましたが、あながち冗談ではないのかもしれません。

 

 3日ほど滞在させていただき、その間、杉さまが絵をお描きになるというので、わたしたちも一緒に筆を持ち、せっせと白いキャンバスにお花の絵を描いて……。

 

 夏ちゃんはA型なので、見たものをそのまま、き~~~~~っちりと描きますが、わたしは自由奔放なO型なので、ざっくりとです。

 

 ときどき、絵を覗き込んだ杉さまから「冬美ちゃん、ちゃんと花を見て描いてね」というお叱り(笑)が飛んで来ますが、そう言われても……です。

 

 精一杯、見たままを描いているつもりですが、キャンバスに描かれているのを見ると、明らかに謎の物体です(苦笑)。

 

 そういえばあの絵、完成しないまま帰ってきてしまったけど、どうなっちゃったのかしら。もしかして、あまりにもひどいから捨てちゃったとか? 今度、夏ちゃんに会ったら聞いてみようかな(笑)。

 

 杉さまは体も心も、とにかく大きな方で、こちらが気を遣わないように、さりげなく気を配ってくださいますし、夏ちゃんいわく、料理の後片づけもしてくれるし、洗濯物も畳んでくれる。しかも、それが見事なほどきれいに畳むんだそうです。

 

 さらに喉に関しては、わたしもかなり神経質なほうですが、杉さまはその比じゃないらしく、座長公演をされていたときは、加湿器はいつもマックスで、「ここは熱帯雨林か!?」と思うほどだったそうで。本気で、キノコが生えてきたらどうしようと心配したことがあるそうです(笑)。

 

 最初、夏ちゃんから「杉さまと結婚する」と聞かされたときは、わたしもあやちゃんも、同時に2mほど飛び上がるくらい驚きましたが、今はこう思います。

 

 杉さまの奥様は、夏ちゃんじゃないと務まらない。わたしやあやちゃんじゃ、絶対に無理です(笑)。だって考えてみてくださいよ。家に帰ったら、あの杉さまがいるんですよ。夏ちゃんくらいの器の大きさじゃなきゃ! 夏ちゃん、一生ついていきまーす。

 

さかもとふゆみ
1967年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、著書『坂本冬美のモゴモゴモゴ』(小社刊)が発売中!

 

写真・中村 功
取材&文・工藤 晋

( 週刊FLASH 2023年5月30日号 )

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