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ジャニーズ「性加害」問題にテレ東「今後も出演を」日テレ、NHKは明言せず、注目されるテレビ各局の対応
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.05.26 18:15 最終更新日:2023.05.26 18:15
5月25日、テレビ東京の定例記者会見で、石川一郎社長が、ジャニーズ事務所の前社長・ジャニー喜多川氏の性加害報道についてコメントした。
石川社長は「まだまだジャニーズさんの対応を見守っている状況」としつつ、「一般論としていえば、性加害というのは許されるべきものではございませんので、そのあたりの対応にはいささかの変更もありません」と語った。
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同局でのジャニーズ事務所所属タレントの起用について、高野学コンテンツ戦略局長は「タレントのみなさんに問題があるわけではないと考えますので、今後も出演していただく方針です」と述べた。スポンサー降板などの影響は現時点ではなく、石川社長も「タレントに罪や問題などがあるわけではない。さまざまな形で活躍していただきたい」とコメントしている。
この発言が報じられると、SNSでは《テレ東さんありがとう》《テレ東かっこいいわ》といった好意的な反応が続出。しかし、一方で発言の“ズレ”も指摘されている。
《タレントには罪はないが、ジャニーズ事務所にはある。テレビ東京はタレントとではなくジャニーズ事務所と契約、提携、起用しているのだから、そこの社員が悪くないからって理由はいささか傲慢だ。》
《タレントに罪がないことは皆わかってます、問題点はそこじゃない。報酬が発生する取引を続けるということはテレ東およびスポンサーは性加害を容認することになります。》
《タレントに問題が無くても、タレントを起用すれば事務所にお金が入るわけで…問題のある事務所が稼ぎ続けられる構造は、おかしいと思います。》
事務所の現社長・藤島ジュリー景子氏が謝罪動画と文書を公開したのが、14日のことだ。以降、ジャニーズ所属タレントが多く出演する、各テレビ局の動向には注目が集まってきた。各局が性加害問題を報じるようになったが、特集を組む番組もあれば、さらっと触れて終わる程度など、言及の仕方はさまざまだ。
また、テレビ各局は、毎月、社長が定例記者会見を開いており、藤島氏の謝罪以降、そこでの社長の言動も注視されてきた。22日には、日本テレビの石澤顕社長が、「性暴力はあってはならないという大前提がベース」としつつ、「進行中の案件と見ている。同事務所として、やるべきことをしっかり進めていかれるのか、注視をしてまいりたい。必要と判断するものについてはしっかりと報道、放送していく」と語った。
24日には、NHKの稲葉延雄会長が「犯罪は許しがたい、けっして許されないものだという態度で臨んできたし、その姿勢はいささかも変更ない。事務所が示した再発防止策がどう実行されていくか、慎重に見守り、適切に対応していきたい」とコメントしている。担当者は、番組でのジャニーズタレントの起用について「自主的な編集判断に基づいて、その都度、総合的に判断していく」とした。
テレビ朝日、TBS、フジテレビの、5月の定例記者会見はこれからだ。
「現時点では、各局とも状況を見守るという姿勢のようです。現在、ジャニーズファンたちが気にかけているのは、タレント降板や番組終了といった事態の可能性ですが、日本テレビやNHKはその点を明言しませんでした。それだけに、テレ東の『今後も出演していただく方針』という発言は、一歩踏み込んだという印象です。ただ、『タレントに罪や問題はない』というのは至極、当然なものの、金銭の絡む取引がある以上、事務所の問題とはなかなか切り離せないのも事実でしょう。そのあたりに違和感を持った人も多かったようです」(芸能記者)
残る3社は、定例記者会見でなにを語るのか。テレビ各局はむずかしい舵取りを迫られている。
( SmartFLASH )