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アンジャッシュ渡部を上手にいじった岡田圭右、タレントのあしらい方はどこで学んだのか
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.06.26 19:10 最終更新日:2023.06.26 19:10
6月17日放送のラジオ番組『ますだおかだ岡田圭右とアンタッチャブル柴田英嗣のおかしば』(文化放送)に、アンジャッシュ・渡部建さんがゲスト出演していました。
渡部さんは、2020年の不倫報道により、最近まで芸能活動を自粛していました。こういったゲストを迎える際のパーソナリティーは気を使うものです。
実際、パーソナリティーの岡田さんも、番組のオープニングで渡部さんの扱い方について「普通にしようや。前に進むためには」と話していました。
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しかし、ほぼ同世代の芸人仲間の渡部さんに対して、「先ほども(あいさつに)来られて。『来られて』という言い方もおかしいな。『来られて』と言うてる時点であかんわ」と、自身が他人行儀になっていることに対し、戸惑っていたのです。
ですが、それ以降は見事にスイッチを切り替えて、不自然なほど低姿勢に振るまう渡部さんをいじり始めました。
渡部さんが登場したとき、「みなさんすいません。本当にお邪魔します。渡部建です。その節は大変ご迷惑をおかけして、お騒がせしました」と神妙にあいさつしたのですが、岡田さんは「こう言いながら(渡部さんは)キャップを後ろ向きにかぶっています。(服装は)Tシャツ1枚です。みなさん、スーツを着こんでいると思うでしょ。全然です。だまされんように」と、ラジオでは伝わらない部分を鋭くついていました。
また、岡田さんは、いつもラジオ局の平置きの駐車場に自身の車を停めているのですが、その日は駐車できなかったそう。その理由は、立体駐車場に入らない大きいサイズの車に乗ってきた渡部さんが、平置きの駐車場に車を停めていたからでした。
岡田さんは、「態度は粛々としてるけど車の態度がデカい。車は謝罪してない(笑)」と全開でいじっていました。
岡田さんは、癖のあるレジェンド有名人ばかりをゲストに呼ぶ番組『クイズ!脳ベルSHOW』(BSフジ)のMCもされていますから、こうした対応はお手のものなのでしょう。
筆者は以前、岡田さんに同番組についてお話を伺っています。
岡田「毎週やっているんで、いろいろとお笑い筋肉がついてきましたよ。レジェンドの方は見たことのない球種のボケとかありますからね(笑)。
今のバラエティは、野球で言うとカットボールとかスライダーが主流です。でも、この番組はドロップとか最近聞かない球種を投げてきますから。それを私が体全体で受け止めています」
同番組のパネラー陣は、原則40歳以上のレジェンドで構成されています。
岡田「この番組は『芸能界の卒業アルバム』と言われていますから。この前、それを言ったら怒られたんですよ。『卒業アルバムじゃなくて、図鑑にせい!』って(笑)。『勝手に卒業さすな!』と。なかにはこの世を卒業した人も数名いますが」
クイズの解答の仕方についても、今のクイズ番組との違いを感じたと言います。
岡田「やっぱりベテランの芸人さんは、目先の点数にこだわるみたいなところがあります。ウチの事務所の海原はるか・かなた師匠が最終問題で最下位だったんですが、トップの人と答えが一緒だったんで、解答を変えないと大逆転できないんですよ。だから僕が、『師匠、答えを変えますか?』って聞いたら『このままでいいんです』って。いや師匠!(笑)」
優勝争いをして番組を盛り上げることより、「問題を間違いたくない」という意識のほうが勝ってしまうのです。
岡田「昔の芸人さんはクイズ番組に慣れていないので、真面目さが出ますね」
ほかにも、今のクイズ番組と違ってシンキングタイムは長めに取ったりするそうです。
岡田「問題によってはシンキングタイムでスタジオ中がシーンとしています。もう『試験会場か』言うぐらい静まり返っているときがありますから(笑)」
『クイズ!脳ベルSHOW』で、さまざまなタイプのゲストと接して鍛えているため、お騒がせゲストを迎えても、逆に遠慮なくいじることができるわけです。結果、渡部さんの本来持っている面白さもしっかりと引き出したわけですから、さすがです。
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。
( SmartFLASH )