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カンニング竹山、「原発の処理水」放出批判に「なんで福島だけ言われなきゃいけない?」…韓国も中国も膨大なトリチウムを排出
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.06.27 17:21 最終更新日:2023.06.27 17:37
6月26日、福島第1原発にたまり続ける処理水を海洋放出する設備が完成。東京電力は工事完了を発表するとともに、設備を報道陣に公開した。「夏ごろ」の放出開始に向け、設備面での準備はほぼ整ったことになる。
政府は、2021年4月、第1原発で発生する汚染水に含まれる放射性物質を「ALPS(アルプス)」で取り除き、海洋放出する方針を決めた。ただ、技術的にトリチウムだけは取り除けないため、濃度を国の基準の40分の1(1リットルあたり1500ベクレル)未満まで海水で薄めた後、沖合に放出する。1年間の総放出量は22兆ベクレル以下に抑える計画だ。
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同日、韓国の革新系野党「正義党」の李貞味代表は、処理水放出に反対するため、ソウルの日本大使館前でハンストを始めた。韓国では最大野党「共に民主党」の一部議員も同じくハンストを実施している。
韓国では処理水が「汚染水」と呼ばれ、放出開始前から塩を買い占める動きが広がり、小売価格が急騰している。
だが、読売新聞が5月13日に報じたところによると、韓国の原発から2021年に放出されたトリチウムの量は、月城原発が71.1兆ベクレル、ハヌル原発が51.9兆ベクレル、古里原発が48.9兆ベクレル、ハンビッ原発が23.5兆ベクレルと、東電が予定している22兆ベクレルよりも多い。
また、同じく読売新聞は、6月23日、中国の原発についても報告。秦山第3原発は約143兆ベクレル、陽江原発は約112兆ベクレル、寧徳原発は約102兆ベクレル、紅沿河原発は約90兆ベクレルのトリチウムを放出していたという(2021年、秦山第3原発のみ2020年)。
26日、お笑いタレント・カンニング竹山は『Abema Prime(アベプラ)』(ABEMA)に出演。処理水問題についてこうコメントした。
「これは昔から、なぜこんなに韓国の人が言うのか不思議でしょうがないんですけど。韓国にも原発はあって、日本で言うところの玄界灘とかに(処理水は)いっぱい流されていて。それなのに、なんで福島だけ言われなきゃいけないんだってのはすごくありますね。そこはずっと疑問というか、科学的に考えるしかないんだけど、“ちょっといい加減にしてくれ” っていう気持ちもあります」
竹山は、2011年に発生した東日本大震災をきっかけに福島と関わるようになり、これまでも福島の安全性をアピールしてきた。2019年7月19日には、自身のTwitterこう書きこんでいる。
《福島県に対して無駄に風評被害を煽った人は許せない。と私は今も思っているちっぽけなな人間です。でも許せないのです。ちっぽけな人間ですがこれだけは断言いたします。福島県は安全です!以上》
竹山が、韓国で処理水の放出に対して批判が高まっていることに、「なんで福島だけ言われなきゃいけないんだ」と発言したことに、SNSでは賛同する声が多く上がった。
《異常な声の多い芸能界だがカンニング竹山氏は至極真っ当な思想をお持ちのようだ》
《さすが竹山さん、これが当たり前の意見です》
《その通り。汚染量で言うなら中国韓国の原発排水の汚染度の方が圧倒的に汚染濃度は高いはずですねえ》
処理水の放出に関しては、今後、原子力規制委員会による検査を受け、海洋放出の安全性を評価している国際原子力機関(IAEA)の最終報告を経たうえで、政府が最終判断する。
現在、敷地内のタンクに貯蔵された処理水は約133万トンに達し、限界容量の約137万トンに迫っている。タイムリミットは、もうまもなくだ。
( SmartFLASH )