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恋愛をメインテーマにしなかった『18/40』テーマや作風が深田恭子にとって最適解

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.07.18 11:00 最終更新日:2023.07.18 11:00

恋愛をメインテーマにしなかった『18/40』テーマや作風が深田恭子にとって最適解

 

「火曜ドラマ」の作品はわちゃわちゃしたラブコメが多いが、今回はわりとシリアスなトーン。深田恭子にとっては、これが正解だと思った。

 

 TBSの火曜22時枠、通称「火曜ドラマ」作品として、先週スタートした『18/40~ふたりなら夢も恋も~』。深田恭子と福原遥のダブル主演作だ。

 

 

 深田にとっては、休業から復帰して以来、初となる地上波連ドラ作品。福原にとっては、今春まで放送された朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK)のヒロインを演じて以来、初の民放連ドラ作品となる。

 

 両者にとって重要な位置づけの主演作となった『18/40』は、18歳の仲川有栖(福原)ともうすぐ40歳の成瀬瞳子(深田)が、倍以上の年齢差を乗り越えて「女の絆」を築いていくストーリー。

 

■恋愛は二の次でテーマはあくまで友情、それがいい

 

 美術館の学芸員となって、海外で活躍できるキュレーターになるという夢を持つ有栖。大学に進学するが、予期せぬ妊娠をしてしまい、クズ彼氏は彼女の前から姿を消す。怒りと困惑によるストレスから、今にも倒れそうなほどの体調不良に見舞われる。

 

 そこに偶然とおりかかったのが、アラフォーになるまで仕事一筋で、恋を後回しにしてきたアートスペシャリスト・瞳子。有栖を助け、レディースクリニックに連れていったことから、2人の関係が始まる。

 

 第1話では、有栖と瞳子それぞれに恋の予感を抱かせる男性との出会いに加え、有栖がお腹の子を産む決意をするシーンなどが描かれた。2人は世代、境遇、価値観の違いから、まだお互いに牽制したり反発したりしているが、次第に友情を深めていく展開になるのだろう。

 

「火曜ドラマ」は恋愛が主軸に描かれる作品が多いが、本作はサブタイトルにあるとおり、主役2人の夢(仕事)と恋にスポットを当てつつ、あくまでメインテーマは友情になりそう。

 

 要するに、恋愛は2番手か3番手ぐらいのテーマということであり、これが深田にとってはいい効果をもたらしそうだ。

 

 10代の頃から数々の作品でヒロインを演じてきていた深田も、現在は40歳の大人の女性。恋愛がメインテーマの作品より、そのキャラクターの人生観で魅せていく作品のほうがハマるだろう。

 

 また、「火曜ドラマ」には、“胸キュンの押し売り” とも言える強引なシーンが多々挿入される作品もあるが、どうやら『18/40』はそこまで無理やりに胸キュンをねじ込んでくるわけではなさそうなので、その点からも、今作のテーマや作風は “40歳の深田恭子” の最適解に思える。

 

■できれば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をめざして

 

 第1話の世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は6.6%で、TVerのお気に入り登録者数は43.5万人(7月14日現在)。いちばん旬な女優である福原とトップ女優である深田のダブル主演作品として考えると、好スタートを切ったとは言いがたい数字だ。

 

 この『18/40』が今後ヒット作になる鍵は、やはりメインテーマである友情の描き方にかかっているだろう。

 

 個人的には、年の差のある友情ものとして真っ先に思い浮かぶのが映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ(1985年~)だ。同シリーズのマーティとドクの互いを想い合い、信頼し合っている姿は本当に感涙もので、瞳子と有栖の絆もそのレベルにまで達すれば傑作になる気がする。

 

 今夜放送の第2話の予告映像では、瞳子が有栖に「今日からうちで一緒に暮らします」と宣言するシーンがある。2人がルームシェアする展開になるようなので、どのように友情が育まれていくのか、注目したい。

堺屋大地

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『現代ビジネス』『集英社オンライン』『日刊SPA!』などに寄稿中

( SmartFLASH )

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