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【『VIVANT』秘話】ドラムは『スター・ウォーズ』のチューバッカがモチーフ…福澤監督が告白
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.10.14 16:40 最終更新日:2023.10.14 16:40
7月クールに大ヒットした堺雅人主演ドラマ『VIVANT』(TBS系)の原作・演出を手がけた、同局ドラマ制作部の福澤克雄氏が、10月13日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへSP』(同局系)で制作秘話を語った。
福澤諭吉の玄孫であり、同局で『半沢直樹』『下町ロケット』『GOOD LUCK!!』などを担当してきた大ヒットメーカーである福澤氏。
3年前、大阪から東京までクルマを運転している際に、ふだんは聞かない地方のラジオを流していて、偶然「日本には “別班” という自衛隊の秘密機関が存在する」という話を耳にしたという。
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「別班」が本当に存在するか否かについては諸説あるものの、そこから「いつかドラマにしたい」と構想を練り、ついに実現したものが『VIVANT』になった。
堺、阿部寛、二階堂ふみら豪華キャストで、モンゴルで大規模ロケをおこなった。実現できた理由について「テレビ局のこれからを考えると、『安く作って、ある程度の視聴率を』という時代はそろそろ終わらないと。世界に出なきゃいけない」と、海外の視聴者も想定したという。
「ある程度、国際基準のものを作れるんだというところを見せて、人気になれば他局もやりだす」と、ほかのテレビ局のことまで意識したことを告白。
さらに同作には、役所広司、二宮和也、松坂桃李らも出演して話題となった。福澤氏は「役所さんがなんで出てくれたか? 阿部さんも、二階堂さんも、堺さんも、二宮さんもみんな、テレビドラマに危機感を感じていたんだと思う」と、スタッフ・キャストが同じ志を抱いて一丸となったことを説明していた。
福澤氏の『VIVANT』制作秘話に、SNSではさまざまな意見が寄せられた。
《VIVANTの福澤監督、天才や〜。すごい戦略、想像力、創造力、執念、体力。かっこい〜》
《長いものには巻かれない福澤監督ナイス。またおもしろいドラマ作ってほしい》
《福澤監督の話さいこう。VIVANTはほんと日本のテレビドラマを変えたと思う》
「福澤さんは同番組で、『VIVANT』3話までの登場人物たちの逃亡劇について、『どうやって逃げるかに重きを置いて、どういうドラマかわからないように作った』と解説していました。
事前にストーリーなどをほとんど明かさず、『まずは(視聴者が)どんな話になるんだろう? って。3、4話で物語がガーンと動くような作りに。これはもう勝負ですよ』と、一種の賭けでもあったとのこと。
また、スマートフォンのAI音声を使って話す名物キャラクターとなったドラム(富栄ドラム)については『パクりました』と苦笑。『やっぱりチューバッカが欲しかったの』と、映画『スター・ウォーズ』の名脇役が元ネタだと告白。
ちなみに、視聴者の間では、堺さん演じる乃木憂助の後半の衣装、乃木と役所さん演じるノゴーン・ベキの関係なども『スター・ウォーズ』との関連性が語られています」(芸能ライター)
1話から9話の累計無料配信総再生数は、同局ドラマ史上最速で4000万回を突破した『VIVANT』。福澤氏の熱い思いがキャストを動かし、見事に結果に結びつけたのだ。
( SmartFLASH )